コンピューター化によって仕事は無くなるのか?

      2018/03/07

ようこそ岡山の経営コンサルタントカカトコリのブログへ

◆ コンピューター化によって仕事は無くなるのか?

とある中小の製造業をお邪魔した時のこと。

自動機が多い中、工員さんが手動で機械操作をされていた。

いわく「小ロットの注文ばかりをこなしていると」

同じく、樹脂を使って形成をするお仕事の方。

最近、大きな取引先を無くしてしまったとのこと。

よくよく聞いてみると、それまではロットが少なかったので、手作業で形成の仕事を請け負っていたが、ロットが大きくなったので、樹脂を型に流し込んで自動機で形成するように、工法が変わってしまったと。

つまり、製造業においてはロボット化、コンピューター化してメリットがあるのは大量生産というのがキーワードになるんじゃなかろうか?

宇宙探査機「はやぶさ」が探査対象である「イトカワ」の砂を採取した際の装置の一部は、零細企業の職人さんが図面もなく手作りしたのは有名な話し。

巨大タンカーの船体も「ぎょうてつ」という職人技で手作りしてるのだとか。

昔から言われていることだが、本当の意味で「手に職」をつけ、かつ、手作業でないと採算が合わない仕事なら、今後も生き残っていく方策はあるのではないだろうか?

もっとも、工法が進化すればどうなるかはわからんけどな。

そもそも、コンピューターは計算、記憶、整理、分析などが得意とされている。

しかし、元の情報を人為的に入力していなかったり、肝心なプログラムにも開発者の意図が介在する余地があるんじゃないだろうか?

極端なことを言えば、電源が入っていなければ、いくら高性能なスペックを持っていたとしても、たんなる電子部品の塊でしょ?

センサー技術が進化することで人工知能的な仕事もできるのではないか?ということで、世の中がコンピューター化することで、仕事がなくなるのでは?という議論があることは承知している。

どんな演算能力を持っていようが、巨大な容量を持っていようが、すぐれた分析能力があろうが、そして、ものすごい量の元データーがあろうが、結果をどのように判断し、どのように活用するかは人間次第じゃないの?

人間なら、その時のフィジカル面やメンタル面のコンディションも影響するだろうし、過去のいきさつや、未来予想も影響するだろう。

はたして、コンピューターにそこまでの臨機応変な対応ができるんだろうか?

事例として、与信管理の仕事がコンピューター化されるとあった。

数字上はたしかに、分析できるだろうけど、取引先の経営者の本気度はどうやって判断するんだろう?

介護士のお仕事もコンピューター化されるらしい。

でも、要介護者とご家族の因縁めいたかかわりはどうのように判断するんだろう?

わすれてはならないのは、どんなお仕事であれ、分数で言うところの分母にあたるところと、出てきた計算結果の部分に人間の感情をはじめ諸々が影響するということ。

たとえば、会計分析はコンピューターでできるけど、元々の入力されてる数字そのものが虚偽だった場合はどうすんだろう?

俗に言う、そういう人間臭いところまで考えていくと、なかなか、コンピューター化が進むとは思えんのだけどな。

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