予期せぬ機会の見つけ方
2021/09/12
ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
「最近、カカトコリさんがやってしまった失敗って何ですか?」
「・・・」
なぜ、即答できなかったのか。
実に簡単なことで、毎日、多くの失敗をしてるから、どれを答えれば参考になるのか悩んだだけのこと。
ちなみに、現在、猛省中の失敗は「前提条件の間違い」というもの。
簡単に言えば、「自分が知っているからと言って、相手も知っているとは限らない」ということ。
似たような経験ありませんか?
九州出張のお土産
熊本のスイカは美味い
◆ 予期せぬ機会の見つけ方
先週のコンサル現場での出来事です。
リクエストは、効率の良い、売れるしくみの構築。
しくみだけで、一時的に売上を増やすことはできます。
しかし、売上や利益が増えて、ゆとりができた時こそ、次のステージのための準備をしなければなりません。
よく言われるように、社長の器より大きな会社は存在しません。
なので、ゆとりがあるときこそ、社員教育のチャンス。
そして、ほとんどの経営者さんが勘違いするのが、このステップ。
先ほども言ったように、会社は社長のうつわ以上に大きくならないんだから、長期的な発展・成長を目指すなら、社長に集中的に予算を回した方が、よほど効率的。
なのになまじ業績が良いことを自分の実力と勘違いし、社員教育と言えば部下の教育だと思ってしまう。
社長と言うのは、あらゆる面で会社や社員を代表してるんだってば。
具体的に、何があったのか話しましょう。
拙著『小さな会社のオープンルール経営のススメ』(同友館)を何度も、何度も、読み返して、コンサル依頼されたクライアントさん。
あとがきのところに、弊社の企業理念や経営理念も記載している。
その企業理念を自分の会社でも使ってよいか?という話しになった。
別にカカトコリさんの許可なんか、関係なく使っても構わないんだけど、一言付け加えたのね。
「言葉通りに、表面的なことだけ真似すると、痛いしっぺ返しがあるよ」と。
ちなみに、クライアントさんが使おうとしたのは、この言葉。
『自分がしてほしいと思うことを、他人(ひと)にしてあげる』
問題はその後。
なぜ、しっぺ返しがあるのか、どうすれば防げるのかを何度も質問してくる。
「もったいないなぁ」と思ったよ。
自分で、痛い目に合って、創意工夫してクリアするからこそ、成長できるのに、その成長のチャンスを自ら放棄しようとするなんて。
どっちみち、言葉だけで教えても、すぐに忘れて、実際にそのような出来事に遭遇しても頭は真っ白になるだけ。
それよりも、日頃の日常業務の中で、お客様からお叱りや、励ましなどのフィードバックをもらいながら、自分自身や、自社のルールをブラシュアップする、そのプロセスで成長するのになぁ。
チャンスは本当に恥ずかしがりやで、なかなか素顔を見せないだけでなく、ほとんどの場合、『失敗』という仮面をかぶっている。
なんてことを、若いころに学んだ『成功哲学』で学んだ。
だけど、その言葉の本当の意味が理解できるようになるまで、10年以上かかったよ。
どういう事かというと、『失敗』というのは、理想の状態じゃない状況の事。
失敗のまま、終わらせてしまったら、失敗で終わる。
なので、自分自身に問いかけてみよう。
「この出来事に含まれているチャンスの芽はなんだろう?」
「この出来事の素晴らしい点はどこだろう?」
「この出来事から、何を学べるか?」
失敗というのが、理想でない状態なら、何かが足りないはず。
どうすれば、なにをすれば、その不足を補って、理想の状態に近づくことができるか。
そう考えれば、「予期せぬ機会」と「予期せぬ失敗」が表裏一体に見えないかな?
ちなみに、ドラッカーは予期せぬ機会として、このような着眼点のヒントをその書の中で書いている。
産業構造の変化
市場構造の変化
人口構造の変化
価値観の変化
考え方の変化
技術の変化 などなど
変化のあるところには、機会がある。
イメージは、車を運転中の赤信号。
赤信号から、青信号に変わった瞬間。
車同士の隙間が広がったり、狭まったり。
よく、賢い先生方が、「すきま」を狙えと言うが、市場そのものの隙間だと、規模が小さすぎて、ビジネスとしては成り立たないことが多いんだけど、発想の着眼点としては、変化の著しい時代、つまり、大変な時代だからこそ、大きく変わるチャンスがいっぱいある気がする。
まとめとして、次の言葉を贈っておこう
人の行く裏に道あり花の山
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