経営判断を誤らないために
2021/09/10
ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
「あっ なんかヤバそう」
「きっと、この判断は間違えている気がするな」
20年近く、経営者という仕事をしていると、言葉にするのは難しいんだけど、勘が働くときがある。
不思議なことに、上手くいくときは勘が働かない(残念
ただ、よくよく考えたら、どんな判断ミスが経営を危なくするのかと言う研究を一時期やっていたことはある。
その時の知識や体験が勘を呼び起こしてくれるんじゃないかな
ただ、勘が働かないときには、兆候には気を付けるようにしている。
◆ 経営判断を誤らないために
経営者が判断を誤ってしまうと、会社はとんでもないことになってしまうことがある。
いくら内部事情や個人的な事情があるにせよ、判断ミスは多くの顧客や利害関係者に影響を与えてしまう。
日頃から、経営判断を誤らないために、ルールを作っておくことを強くお薦めする。
企業理念、社是、社訓、企業理念、クレド、ミッションステートメントなどなど、呼び名はなんでも良いけど、基本中の基本になるルール、国家で言えば憲法のような物。
ちなみに、我が国の憲法は国家公務員や国会議員のためのものです。
同じように、企業理念(と一言でまとめる。以下同じ)を一番尊守しなければならないのは言うまでもなく、代表取締役と役員の方々である。
時々、「御社の企業理念は?」と質問することがある。
「・・・」
役員なのに、固まってしまうなんて、言語道断。
何を基準に経営判断をしているのかと不安に思ってしまう。
まさか、カルロス・ゴーン氏のように自分の報酬を基準に物事を判断しているわけじゃないだろうな。
企業理念だけでは、大雑把すぎて、個々の判断に悩むことが出てくる。
各分野の方針を設定していないと悩むことになる。
経営方針、営業方針、生産方針、販売方針、経理方針、人事方針、求人方針・・・枚挙にいとまがない。
部署ごとの戦略が続き、さらに事業計画が続く。
イメージは、国家にも憲法の下に、基本六法があり、さらに関連法や法令があるのと同じ。
もちろん、企業は独立国家ではないので、関連法案に抵触することなく、公序良俗に反しないということは言うまでもないこと。
会社において、ルールを決めておく最大のメリットは、悩む時間が少なくなるという点。
なにか事が起きた時に、企業理念や方針などに照らし合わせて判断すれば基本的に誤ることはないはず。
つまり名著『七つの習慣』に出てくる「原則中心」の判断ができるようになる。
原則というからには、例外も出てくる。
企業理念が最高峰のルールとは言っても、所詮は人間が考えること。漏れもあれば、想定外の事態が発生するともある。
想定外の事態に対処するときの心構えは、必要条件が何かということと、関係者のコンセンサスを得ることが出来るかという二つの点。
いくら良さそうな判断をしたとしても当事者が納得したり、満足したりしていなくては問題を解決したことにならない。
卑近な例を挙げよう。
ツアー中に疲れがたまってくると、無性にウナギを食べたくなる。
しかも、なぜか牛丼チェーン店のウナギが。
「特盛のごはんは並み」が好み。
ウナギの量は2倍で、ご飯は並み。
こちらとしては、特盛を注文しているので、特盛の料金を払う準備があるにも関わらず、「メニューにありません」と言われることがある。
お店としては、特盛の料金でご飯が少なくて良いので、わずかながら利益が増えるはずなのに、平気な顔で「メニューにありません」と言ってくることがある。
こちらの無理難題を聞き入れてくれると、気分が良いので、温泉卵と豚汁も追加するのに。
お互いにハッピーになれる提案だと思うのだが、コンセンサスを得られないでがっかりし、「仕方ないなぁ、牛丼並み」とオーダーを変更してしまう。
提案内容が具体的に実践できるかにも配慮は欠かせない。
この特盛の事例の場合、スキルはあっても、環境が許さないのかもしれない。
FC本部がお客様の声や要望を集める仕組みがないのかもしれないし、最初の社員教育の方向が間違っているのかもしれないね。
どんなビジネスであれ、お客様が納得したら通常よりも高額になっても喜んで払ってくれるのに。
マニュアルに書いていることは、接客判断の原則であり、もっと大きな原則として、売上や利潤を追求するために何をすべきかの教育、訓練、指導が行き届いてないのかもしれないね。
トップダウンとボトムアップ。
社内だけでなく、社外の利害関係者のことにも配慮したルールを作り、オープンにすることで、原則中心のもろもろの判断ができるようになるんだけどね。
あなたの会社には判断の軸になる企業理念がありますか?
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