中小企業の社長の役割

      2021/10/06

中小企業の社長の役割とはなんでしょう?
社長にしかできない仕事とはどんなことだと思いますか?

ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタントのお仕事をしています。
経営相談、特に集客や増客の事なら、お任せ下さい。
 
あなたなら、なんて答えますか?

経営者じゃない、お勤めの方も社長とか店長、営業所長だったり、または、そのもとでお仕事されていますよね?
 
「社長の役割」って何だと思います?
 
昨夜の懇親会では、「パートさんに叱られながらレジを打っていた」と話していた経営者さんもいました。

アクシデントへの対応だったみたいですが。

たとえば、タクシー会社の社長がお客様を乗せていますか?

今日の記事は、コンサル現場からで実際にあった話です。

◆ 中小企業の社長の役割
 
先月の、岡山のクライアントさんのところで、本当にあった話しです。

次年度のコンサルの打ち合わせのための面談。

専務が社長に質問していた。

「社長になるのは良いけど、社長の役目って何?」

ちなみに、従業員数は50人弱の企業様。

現社長はどちらかというとマネージャータイプ。

このブログでも何度かお話ししているけど、マネージャーは雇用することが出来る。

でも、リーダータイプは育成しなくてはならない。

経営規模に関係なく、どんな組織にも組織風土とか社風と呼ばれるものがある。

生命で言えば、遺伝子に該当する部分。

ただ、難しいのが親子だからと言って、企業遺伝子は遺伝できない。

かえって、血縁関係になくても、その企業で長年勤務してきた生え抜きの社員の方が濃厚に企業遺伝子を引き継いでいる場合がある。特に新卒の右も左もわからない頃からいる社員さんの方が理解しているものである。

では、どうすれば、企業遺伝子を継承していくことが出来るのだろうか。

一番良いのはいつもそばで見せること。

どんな状況に対して、どんな判断をしているのかを。

ただ、現実としては戦力に余裕のない中小零細企業では難しい。

後継者候補といえども、大切な戦力だから現場に出動するようになる。

そうすると、その間の社長業の実践を学ぶことが出来ない。

で、その専務も社長がマネージャータイプなものだから、経理部から上がってくる数字をチェックするのが社長の仕事だと思っていた。

ただ、興味津々で見ていたんだけど、その専務の次の発言が良いなぁと思ったのね。

「それだけならひまで仕方ない。
 ほかにすることがあるんじゃないの?」

何だと思います?

カカトコリさんとしては、大切なので繰り返すけど、優秀なマネージャーは雇用できるけど、リーダーは育成するしかないと本気で思っているので、そのお手伝いを目的として顧問を仰せつかっているので、もちろん、答えは持っている。

約4000年もさかのぼって、いろんな研究をしてきたからね。

それは社長でなければできない仕事をすること。

言葉にすると簡単なんだけど、実践するのはすっごく大変なんだよ。

どうしても、目の前の業務が邪魔をしてくるから。

たとえば、購買部から備品発注の稟議が回ってきたり、営業部から新規開拓の相談がきたり、製造部から原料の手配の打ち合わせの打診がある。

「うんうん、そうそう」と思わずうなずいた方も多いのでは?

なんで、見えるのかというと、約20年前の弊社もそんな課題を抱えていたから。

当時、イタリアに仕事で通っていたのね。

現地の仕事が終わり、ベッドに入るころに日本では朝なので、もろもろの連絡事項のために携帯が鳴るのよ。

「そんなことくらい、自分で考えんかい!」と、怒鳴ってしまうと、本当に必要な情報が入らなくなる恐れがあるので、どんな些細な相談でも丁寧に対応するしかない。
 
ただ、同時に次の問題も発生する。

寝不足になり、仕事のパフォーマンスが落ちてしまう。

しかも、ビジネスクラスの飛行機代とそれなりのランクのホテルと、リムジンの送迎と通訳さんなどなどを考えると、それなりの出張費も使っている。
 
と、同時に思ったのね。

「社長に何かがあった時に、仕事が止まるような会社で良いんだろうか?」と。

そこで、目指したのが組織経営の入り口としての「仕組み化」。

組織図と役割分担と社長決裁が無くても本人の判断で使える予算の明確化。

たとえば、営業なんかだと基本的に弊社の場合はお客様も社長か役員さんがほとんど。

いちいち稟議していたら誘われたときに気分を害されても困るので、フリーハンドで5万円までなら良いよとか、部署や役職に関係なく自己投資はいくらまでなら自己判断でかまわないと。

もっとも、それだけだと、コスパが測定できないので、事後報告やレポートは求めるけどね。
もちろん、社長であるカカトコリさんも会社に対しての報告義務を課せられているよ。

そんな取り組みをしつつ、一番大きな転換点が取り組みを始めた5年後にやって来た。

いつもお世話になっている内科医さんに言われたのね

「う~ん、可愛いガンがありますね。
 立派になるまで飼っててください」

日頃、冗談を言い合う関係なので、ニコニコ顔で。

入院中のベッドの上で真剣に考えたね。

「本当に、自分にしかできない仕事は何か?」

とりあえず、自分のやっている業務をなるべく細かくマップに落とし込んでみたのね。

長くなりそうなので、いきなり結論に行くけど、マッピングした業務のうち約98%の業務が自分でもなくてもできることばかり。

いかに、社員さんの仕事の邪魔をしていたことか(反省

着目したのは教えてもらったり、学んだこと。

教えてもらったり、学んだことって、伝えることが出来るということは、自分じゃなくてもできるじゃん、って思いついたのね。

それから、どんどん、社員に仕事を振りましたよ。

もっとも、いきなり仕事を振ると社員さんによってはオーバーフローするので、さきにやらなくて良いことやほかの社員さんに今までの仕事を割り振りしてからだけどね。

そんな感じで、全社的にもやめるべきことは始めるべきことを明確にしていった。

で、肝心の残りの2%は何かというと、社長の脳みその中にあるものの見える化です。

具体的には文章や映像も使っての文字通りの見える化。

ある意味、このブログも見える化の一環です。

どんなことを反省したのか、どんな未来を描いているのか。

輝かしい未来を具現化するための計画や戦略、ビジネスモデルなどなど。

経営指針の見える化です。

もう取り組み始めて10年になるし、自分が社長になって20年近くになるけど、方向としてはやっと思い描いている理想に近づきつつある感じ。

もちろん、まだまだの部分もいっぱいあるよ。

長くなるので、その成果のひとつを紹介して今回の記事は終わり。

去年、約2カ月入院したのね。

その間の方が売上も利益も出ていました。

どうも、社長は目指すべき方向を示したら、後はいない方が良いようです。

「帰ってこなくて良いからね」と、会社でも自宅でも言われるのはなんでなんでしょうね?(苦笑




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