情報化時代のネット集客とは

      2018/03/07

ようこそ小さな会社のための経営コンサルタントカカトコリのブログへ

◆ 情報化時代のネット集客

前回の続きです。

前回の記事はこちらをクリックしてください。

https://www.cacatokori.net/blog/20160626259

「もともと、高校時代から部活の後は音楽活動をしてたのよ」

「知らなかったなぁ」

健二は綾香の隠れた一面を知って、なんだか嬉しくなった。

「で、大学に入ってもサッカーはやめていたけど、音楽は続けていたの。」

「サークルか何かで?」

「そう。
 好きだし、楽しいし、ワクワクするじゃない。」

そして、綾香は続けて言った。

「ある時、後輩の子が私がステージに出てる様子をユーチューブにアップしたのよ。
 それだけじゃなく、自分のブログでも紹介したのね。」

「それでどうなったの?」

「次のサークルの定期公演会から私を目当ての人が来るようになったのよ」

「すごいじゃない」

「それだけじゃなく、私を目当てに来た子たちが、梨央と同じように動画をアップしたり、ブログやラインで書いちゃったのよ。
 あ、梨央って言うのは、最初にユーチューブに動画をアップした後輩のことね。」

「なんだかちょっとしたファンクラブだね。」

「そうなのよ。
 迷惑なような、嬉しいような複雑な気分」

「人気が出たら、出たで大変なんだね。
 綾香は美人だから、おかしな男とかいなかったの?」

「その点は、ファンクラブの中に文字通りの親衛隊が出来て守ってくれたわ。
 でも、ある時、年配のおじさんがコンサートに来てたのよ。
 気持ち悪かったわ。」

「普通は同世代や女の子が多いんだよね?」

「そうよ。
 実は後から判ったんだけど、ファンの子のお父さんだったんだ。
 音楽関係のお仕事をされてる。
 若い女の子に人気のあるものを研究する部門の。」

「『ビンゴ!』って思ったのかなぁ?」

「そうみたいよ。
 コンサートの後で楽屋までいらっしゃったから」

つまり、たまたま後輩の梨央がユーチューブにアップした動画がきっかけで、若い女の子に人気が出てきて、自分の娘から情報をキャッチした、プロの目に留まったということ。

多くのアマチュア音楽家が動画をアップしてるけど、ほとんどはアクセスが稼げない。

最初のきっかけは、梨央のブログが入り口になったということ。

そして、そこからFaceBookでのシェアや、ツイッターでのリツイートが始まり、数万人のファンがいたってこと。

今までだったら、プロモーターが仕掛けてファンを作って売り出すんだけど、すでにファンがいたというところが、綾香のデビューする後押しになったことことは否定できない。

すでに、情報化時代とか、ネット時代と言われて久しい。

しかし、本当にその威力を知ってる人がどれくらいいるのだろうか。

本当に良いもの、感動的な音楽や、こころを揺さぶるような物語や、「へぇ~なるほど」と感心されたコンテンツであれば、あっという間に数百人どころか、数万人、いや、数百万人に情報が人がるかの世があるということを。

「高橋さんも売れそうな若い子を探してたんだって。
 あ、髙橋さんと言うのは音楽プロデューサーさんのことね。」

「やったね。
 おめでとう~」

「でも、最初は悩んだわよ。
 プロになるってことは、売れる作品を創らなきゃならないし、当然、納期もあるでしょ。
 いくら、100曲近い持ち歌があると言っても、売れなきゃ捨てられる実力の社会だから。」

「何がきっかけで、吹っ切れたの?」

「売れる曲を創るコツを教わったのよ。
 多くの人に売ろうとするとダメなんだってさ。」

「どういうこと?
 解らないよ。」

「多くの人に売ろうとするほど、曲の特徴が無くなってしまうんだって。
 そして、いまの私の曲にはそんなところがないから、こころに響くんだってさ。
 つまり、私は私のままで良いんだって、納得できたのよ。」

「なるほどぉ~。
 で、デビューはいつになったの?」

「8月4日よ」

「えっ!
 それって、俺の誕生日じゃん」

「しかも、シングルだけじゃなく、いきなりベストアルバムも出すんだってさ」

8月4日にしたのは、本当は綾香は高校時代のマネージャーと言う立場から知ってた。

それが、片思いの健二の誕生日だってことを。

「だから、あなたもやりたいことがあるなら、ブログでもメルマガでも初めてみたら?
 お金もかからないし、今の仕事の守秘義務に関係ないなら、起業前のテストにもなるんじゃない?」

「ありがとう。
 
 思い出したよ。カカトコリさんのセミナーに参加した時に紹介されていた事例を。
 あるベストセラー作家さんのことを。
 海外でも活躍してるエリートサラリーマンが、自分の体験をまとめて、交渉術の本を出して10万部以上売れたって話しを」

「きっと、健二にも何かあるはずよ。
 自分のやってることで、周りの人が知りたいことが。

 やらないで後悔するより、やって反省」

「素敵な言葉だね」

「私も、カカトコリさんのセミナーで聞いた言葉なんだけどね(笑)」

そして、お互いの片思いを打ち明けないまま、気が付いたら始発電車の時間になってた。

はたして、この二人はどうなるんだろうか?

人の成功や幸せは、人の数だけある。

ただ、人の一生には残念ながら、寿命と言う期限がある。

その時、やっておけば良かったと後悔するのか

うまくはいかなかったけど、楽しかったなと思い出すのか

もちろん、選択するのはあなただ。

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