新規事業が根付かない理由
2021/09/05
ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
販路拡大や販促支援のサポート役。
時々、叱るので「集客の鬼」と呼ばれています。
得意分野はコンサルタントコンサルティング。
ビアンカ?
ガミゴン?
何だっけ?
昨夜の総理の会見の中に出てきた『アビガン』に反応して、なぜか、今朝から「ビアンカ」が引っかかっていた。
「ビアンコ」はイタリア語で「シロ」を意味するけど、「ビアンカ」はなに?
気になって調べたら「ビアンコ」も「ビアンカ」も意味は「白」なんだけど、ヨーロッパ系の言語特有の男性名詞につくか女性名詞につくかで変わるんだって。
そして「ビアンカ」だけでも女性の名前につかわれることがあるとか、ないとか。(諸説あります)
知らんかったぁ~~
ちなみに、ガミゴンは本日、めでたく二十歳になった我が愛妻の本名です(笑
というように、新しい言葉とか概念はなにかきっかけげないと記憶に残らないもの。
ということで、本日は「新規事業」をうまくスタートさせる方法をかんがえてみた
写真は事務所の近所の桜の名所
◆ 新規事業が根付かない理由
1・ 社会正義を共有できているか
六法全書によると、会社というのは利益を追求する集団のことを言うらしい。
ここだけ、クローズアップすると経営がおかしくなる。
極論すれば、利益を追求するためなら、なんでもアリ というグレーどころかブラックを通り越し違法行為、違法集団になってしまう
前提条件は、公序良俗に反することなく ということになるのだが、それではまだまだ甘い。
その事業を通じてどんな社会貢献ができるかを問われる時代。
独立起業にしろ、第二創業にしろ、経営理念の中に社会貢献の項目がなければ、社員さん達にはやらされ感しか湧いてこない。
これが現実。
しかも、経理公開をしていないと、社員からは、「また、社長のベンツに化けるのか」とか「こんどは、どこのネエチャンにはまったんだ」などと、根も葉もないことを勘繰られてしまう。
2・ 日頃から定期的に取り組むべきこと
日頃からオープンブック(経理公開)をし、さらに、経営理念や営業方針、事業計画や長期ビジョンを社員さん達と共有していないと、なんのために、その事業をするのか、その事業に取り組む社会的な目的、つまり社会正義も共有されない。
社会正義が共有されないから、社員さん達のモチベーションも維持できない。
モチベーションが維持されないから、現場からのフィードバックもいい加減になる。
いい加減な情報に基づいて判断するから、事業がうまく根付かない。
上手く根付かないことが続くから、社長が信頼されない。
社長が信頼されないから、さらに社員さん達のモチベーションが下がるという悪循環。
3-1・ 切り込み隊長は社長
とある法人向けのビジネスの事例
市場調査の結果、商品そのものの独自性は確認済み。
ところが、売り方が判らないということで、拙著のプロフィールをご覧になってのコンサル依頼。
社員数は16人ほどの地方の中小企業さん。
最初は、責任者を選任しその方に取り組んでもらおうと思っているとのことだった。
だけど、部下に任せてうまくいった事例はほとんどない、特に中小企業では。
下手をしたら、コンサルで指導したノウハウどころか、お客さんと同僚を引き連れて独立するリスクもある。
リスクどころか、実際、事例もある。
そこで、提案したのは、見込み客の発掘、見込み客の選別、見込み客のフォロー、見込み客へ販売、販売後のアフターセールス、販売後のリピーター化、リピーターからのファン客化という一連の作業をバラバラにしてしまうこと。
もちろん、社長の分担は上記の役割の中で一番大変な見込み客の発掘。
ちなみに、岡山弁ではこの物事の始まりの一番大切な部分のことを「うったて」という。
漢数字の「一」を毛筆で書く時に、一番最初に筆を置く場所を間違えると、文字が上手に書けないので、物事を始めるときには「うったて」が大切だよね などと使います。
「うったて」が肝心かなめなので、ここは社長の役割。
敵陣に切り込むときの切り込み隊長のようなもの。
あとのステップは、分身にやってもらえる。
ただし、実はここでも、社員さんに依存しないでやる方法がある。
先ほどの、独立とか退職とかのリスクももちろんだけど、社長も社員さんもお互いに生身だから、病気やけがで仕事ができないこともあるだろうし、町内会のイベント、子育て世代なら授業参観や発表会などなど、子供を優先したいときもある。
そんな時でも、業務を進めてくれるのが本物の「分身の術」
最近では「売れるからくり」と呼んでいる販売をシステム化したプログラムの一部。
ここまで読んで「あれ?」と思いました?
実は、見込み客の発掘以外はうまく「分身の術」を使うことで無人化できちゃうんです。
もう一度言うよ。
無人化できる。
つまり、働き方改革の時代や、人手不足の時代にこそ、採用するべき販売方法なんです。
ここまで聞くと、「ネット通販のことですね」なんて、バカなことを言うなんちゃって甘ちゃん社長がいるから困る。
我々、経営資源に乏しい中小零細企業が潤沢な資本に恵まれている大企業に勝てますか?
中小企業がネットで勝てたのは、20年以上前のこと。
今は、あなたのエリアのトップ企業が潤沢な資金にものを言わせて検索対策をしてくるので、後追いの零細企業がネットで勝てることは、年末のドリームジャンボを二年連続で当てる以上に難しくなっています。
(ここだけの話ですが、最近のネット系コンサルタントさんとの話題なこの内容が多い)
さて、問題です。
では、どんな「分身の術」が有効なんでしょうか?
コロナウィルスの影響でヒマになっている飲食業や観光業のかたこそこの問題に正解してほしい。
ちなみに、昨日、コンサルした民間車検の経営者さんはからくりの一部ですが、実践されていました。
ネットツールに疎い、おやじ経営者さんです。
どんなツールでしょう?
3-2・ 合言葉は「ビジネスクラスでハワイに行こう」
次は地方都市の卸商社の事例。
三代目が会社をつぶす といういわれのないビジネス迷言(名言じゃない)を気にする三代目社長。
初代や先代がなしえなかった「全国制覇」という野望に燃えている。
商材そのものは、まったくネット通販に向かないどこにでもあるような商材。
どこにでもあるような商材が何故ネット通販に向かないのかというと、ギリギリまで価格を下げないと売れないし、そうなると、行きつくとこは価格ドットコムになってしまう。
価格ドットコムに勝てますか?
ホームページの維持管理費やメンテナンスの費用はどうしますか。
ホームページ制作会社は「不動産などの費用が抑えれます」と都合の良いことを言ってくるけど、ネット通販でも経費は掛かるんですよ。
では、どうするか?
ヒントは、神戸で見かけた運送会社のトラックにありました。
普通は、エリア拡大とか全国制覇と言えば、お隣の県から順次エリアを拡大していきますよね。
この三代目は常識を疑うのが趣味みたいな性格の面白い社長さんで、一気に北海道を攻めちゃいました。
北海道にお客さんができたと思ったら、思いっきり反転して、次の目標は沖縄。
なぜだと思います?
もちろん、ネット通販じゃありません。
ちなみに、準備してもらったのは日本地図。
普通の地図じゃなく、白地図。
そして、全社員の前で宣言しました。
一年以内に、すべての都道府県にお客ができたら、社員旅行はビジネスクラスでハワイに行くぞと。
ただ、お客ができただけでは、営業経費がかさむので、経常利益ベースで前年対比20パーセント以上のプラスという条件も付けたそうです。
つまり、経費を抑えるだけ抑えて全国展開をするということ。
相当な難問ですよね。
普通はここで、社員さんのモチベーションはガタガタに崩れ落ちてしまいます。
社員さんのモチベーションをアップさせるために提案したのはドリームマップというビジュアライゼーションの方法と、毎月の会議で現地でのアトラクションを企画する時間を作ること。
普通のツアーじゃ社員さんもハワイくらいなら言ったことのある人も出てきます。
せっかくビジネスクラスで行くのですから、リッチな社員旅行にしないと社員さんもワクワクしません。
なので、内部留保からの予算の捻出も交渉しました。
全国制覇に成功したら、今後十年間でどのくらいの利益が上がり続ける見込みなのか試算表をもとに。
企業とは、業をたくらむことですよね。
たくらむというと、なんだかイメージが良くないですが、経営の現実です。
いかに社員を巻き込み、戦略的に稼ぎ、かつ、戦略的にお金を使うか。
どうすれば、利益を上げ続けることができるか。
そのためには、たくらみが重要なのです。
で
気になる結果ですが、惜しくも前年対比は18パーセント。
残念賞として、社員には内緒で企画していた北海道旅行に変更になっちゃいました(残念
5・ 中小企業にぴったりな分身の術とは何でしょう?
【昨日の出来たこと&嬉しかったこと】
電話コンサル 2本
2件とも受注が増えすぎていて困っているのだとか
マスコミも行政もコロナの影響で中小企業は大変と他人事みたいに言うけど、おかげさまで弊社のクライアントさんたちは今のところ大丈夫
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元々知ってはいるけど、自分の知らないことでブレイクしたら確かにピンチだよなぁ
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