中小企業において経営革新を邪魔するもの

      2018/03/07

ようこそ小さな会社のための経営コンサルタントカカトコリのブログへ

◆ 中小企業において経営革新を邪魔するもの
 
前回の記事の続きです。

前回の記事はこちらからお読みいただけます

hなぜ、中小企業の事業継承が上手くいかないのか
 
若くして独立開業した茂樹の会社は世の中の波にも乗り、順調に発展を続けてきた。

ところが、時代の流れなのか、経営努力不足なのか、ここ5年ほど業績が上がらないで悩んでいた。

「このままじゃいかん」

と茂樹にも理解はできるのだが、現実問題として60代を目の前にして体力はもちろんだが、独立当初の気力は望むべくもない。

多くの経営者が60歳と言う声を聞くと、なぜか守りに入ってしまう。

けして自分はそんなことはない、と思いたいが今まで築き上げてきたものを失ってしまうのは正直、怖い。

どんな仕事にも寿命があり、それは会社そのもの寿命とも関係があり、衰退しないためには、絶えず新しい挑戦をしなくてはならない。

頭では理解できていても、気持ちがついて行かない。

さらに言えば、自分では解っていても、やりたくないことは誰にでもあり、それを自分以外の人間から指摘されると、解っているけど、腹が立ち、ついつい感情的にもなってしまう。

そして、その感情問題に追い打ちをかけるように、ややこしくしているポイントが2つある。

ひとつ目を簡単に言ってしまうと

「親から見たら、子供はいつまでも子供だということ」

この話しをする時、いつも思い出すのが、小学生のころに見たあるテレビコマーシャル。

80代の母を60代の息子がおぶって川を渡るというイメージコマーシャル。

息子からすると、足腰の弱った母が足を滑らせはしないか、冷たい水に驚きはしないかと、労わりの気持ちから母親を背負って川の中に入っていく。

母は母で、息子のことが心配で、「大丈夫か?」と声をかける。

自分にも子供が3人いるが、今になって親の気持ちがよく解る。

離れていると、余計に心配が募る。

ちゃんと飯食えてるのか?身体を壊してないか?

仕事をサボってないか?世間さまに迷惑をおかけしてないか? 

心配し始めると、きりがない。

特に、男の子はテレもあるのか、口数が少ないどころか、連絡すらよこしてこない
(いかん、いかん、つい、愚痴が 笑

ところが、当の息子にしてみれば、自分では一人前のつもりでいる。

たしかに、世間一般から見れば、一人前なんだから、その気持ちやプライドは理解できる。

しかし、親からみれば、特に「経営者」という仕事をしてきた親から見たら、潜り抜けてきた修羅場の数が圧倒的に違うし、少々のことで差が縮まるはずもない。

そんな時にはたとえば
「自分が二十歳の時には何をしていたか」と親の方が歩み寄れば良いのだがこれる親が少ない。

なぜ、出来ないのか?

もうひとつのポイントと重なること部分になって来るので、次回の投稿をお楽しみに

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