中小企業がやるべき集客とは
2021/12/10
ようこそ小さな会社のための経営コンサルタントカカトコリのブログへ
本拠地は岡山
来週からののぼりツアーで、いかにして三重と岐阜は奥飛騨での時間を作るかを画策していたら、ちょっとしたミスをしてしまってあちゃちゃなカカトコリです。
まぁ、大したことじゃないんだけどな
同じオチで書いてしまっただけのこと
しかし、こっちはこっちで、集客に興味のある人に超リアルに参考になると思うんだよね。
大型店の進出に個人経営の中小零細企業のお店が対抗し、行列ができるほど集客した裏の方法だから。
◆ 中小企業がやるべき集客とは
御社の「集客」は間違えてる可能性が非常に高いです。
なぜなら、その「集客」は大手企業には向いてるけど、中小零細企業向けじゃないから。
どういう事か、事例を挙げつつ説明しましょう。
「たぶんやらんのだろうなぁ」と思っていたので、実際に買った人にインタビューしてみた。
大手不動産からマンションに勝った人に質問。
「購入のお礼はありましたか?」
なんもなかったんだって。
展示会場に赴き、アンケートに記入したら、迷惑なくらいコンタクトをとってきたくせに、購入後はなしのつぶて。
続けて質問してみた
「もし、友達がマンションの購入を考えていたら、その業者をお勧めしますか?」
予想通り、の回答。
もう、10年以上前の話しだけど、田舎のある個人経営のお店から相談を受けたことがある。
「近々、大手業者が近くに出店してくる予定で、脅威に感じてるんだけどどうしたら良いか?」と。
ちなみに、扱っているのはお墓。
とあるカリスママーケッターとも呼ばれてるコンサルタントも「お墓ほど売るのが難しいものはない」と言った商材。
そこで、提案したのが、拙著『小さな会社のオープンルール経営のススメ』(同友館)にも書いたけど、年賀状を止める事。
(アマゾンでは在庫切れになってるみたいだけど、注文しておくと入荷次第、配達されますよ)
では年賀状を止めて、次に提案したラブレター作戦が成果を出した本当の理由をお話ししよう。
ちなみに、お墓はその特色にフォーカスすると、そんなに売りにくい商材じゃないんです。
お金持ちの友達に、お金持ちが多いように、年寄りの友達は年寄りが多い。
そして、よくあるパターンが、ご夫婦で一方が亡くなれば、相方もなくなる可能性が高い。
特に奥様が先になくなると、野郎はほぼ2年以内に亡くなってる。
ということは、俗にいう、地の人じゃないと、安心してお墓のことをお願いできない。
つまり、新参者には頼みづらい。
なぜなら、いつ撤退するかわからないから。
さらに、本当はみんな必要なのに、日ごろは「まさか、自分が」なんて勝手に思い込んでる。
人は遅いか早いかだけで、100パーセント死んじゃうのに。
だけど、日常の会話にも登らない。
そして、田舎の特徴として、人のつながりが濃い。
実際、予想通り、そのコンサルティングを依頼してきた墓石店さんも、受注の窓口はほとんどがクチコミ。
一度、お世話した施主さんからの紹介だったり、町内会のお節介さんの紹介だったりする。
だったら、年賀状を止めて、そこで浮いた予算をお節介さんに集中的に使ったら?と提案させてもらったのだ。
一般的に、ひとりの人間の向こう側には友達や知り合いが約250人いると言われている。
もちろん、各々がいろんなっしがらみの中で生きているから全員が見込み客ではあっても、顧客になるとは限らない。
しかし、一度ご縁がつながったら、その目の前のお客さまと一生どころか、未来永劫、お付き合いすると考えたらどうなるだろうか?
おじいちゃんも、ひいおじいちゃんも、そのまたおじいちゃんもずーっとお付き合いしてくださると考えてみ。
しかも、気に入ったら、次の見込み客を紹介してくださるありがたい存在になってくれる。
どうでした?
「集客」といっても、経営規模や事業内容によって打つ手は無限にあります。
今回は、過去の経営コンサルタントとしてかかわった事例のほんの一部です。
そして、中小企業の経営者としてやるべきことは
自社にとって「集客」とは何をすることかを明確に決め、全社的に共有することです。
さらに、いえば、今回は「集客」でしたが「顧客」とか、「経営」とか、カカトコリさんも含め、日ごろ何気に使ってる言葉を定義づけて、全社的に共有すること。
コミュニケーションがスムーズになるだけでなく、リーダーがどのように発想しているのか、考え方や哲学が理解されるようになってくるのです。
あなたにとって「集客」とは?
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