リーダーに向かない人とは?
2018/03/07
ようこそ小さな会社のための経営コンサルタントカカトコリのブログへ
本拠地は岡山 本日は岡山にいます。
なるほどねぇ~~
人間としては、親切で優しいのは魅力なんだけど、リーダーとしては危険要因でもあるんだけどなぁ
もっとも、だからこそ悩むんだよなぁ
すっごく解るよ、その気持ち。
経営サイドの責任なのに、そのつけを社員さんに回してしまったことあるから。
もう、二度とあんなつらいことはしたくないし、だからこそ、リーダーの責任の重さに気づけたのかもしれない。
今回と明日の二回に分けて、どんなことが起きたのかお届けします。
◆ リーダーに向かない人とは?
「デュポンって知ってる?」
ある企業さまの、事業承継のコンサルティングとしていた時のことです。
現社社長がどのような考え方なのかを知りたくて質問してみました。
ちなみに、ウィキペディアによると、アメリカの化学メーカーで、デュポン社は化学製品の開発を通じてアポロ計画の成功にも寄与し、その研究開発の熱心さや新素材開発への貢献は高く評価されている。
のだそうです。
この際、正直に言いますが、ヨーロッパの会社だと思っていました。
まぁ、その部分は今日の主旨と異なるので、ちょっと横に置いておいてください。
世界第9位の規模を誇るデュポンでさえ、創業間もないころは中小企業でした。
ただ、デュポン社にはこんなルールがあったそうです。
これを伝えたくて、クライアントさんに質問したんです。
「デュポン社は求人において、基本的に同族を採用しない。
もし、採用する場合は、ほかの選考者よりも突出して優秀でなければならない」
中小企業、特に零細企業の実態として、経営者の子供だからというような理由で承継指名をすることが多い。
文字通り、企業的発想じゃなく、家業的な発想。
たしかに、その仕事を通じて、生活費や学費などを工面してもらって、大きくしてもらったのだから、親に対する恩返しをしたいという気持ちは、カカトコリさんも似たような動機を持っているので、理解はできます。
が
経営規模に関係なく、取引先、お客様、金融機関、場合によっては行政などの協力や支援があって経営をしてこれたという事実も忘れてはなりません。
また、そこには従業員さんがいて、その方たちの生活に対しても責任を負っています。
カカトコリさんは、これを、「経営規模に関係なく、ビジネスは公のためにある」と定義しています。
なので、単純に経営者の子供だからという理由だけで、承継指名することは非常に危険なことなのです。
カカトコリさんにも男の子が二人いるので、次いでほしい気持ちがないと言えば、嘘になるけど、だからと言って、適任じゃないと判断しなきゃならないときには、つらいよね。
恩返しをしたいという子供の気持ち、自分の仕事や生き方を継承という形で承認してほしい気持ち。
でも、それは公私の混同でもあるんだよね。
理想は、ドラッカーも言っているように、資本と経営の分離。つまり、経営を理解し、経営が上手い人がリーダーになるべきなんじゃないでしょうか?
そうでなければ、もろもろの利害関係者に迷惑をかけることになってしまいます。
でも、現実問題として、デュポン社のように「突出して優秀な人」なんて、そうそういるもんじゃありません。
また、優秀という言葉の定義にもよるのですが、学業成績が優れていることを、優秀だというのならば、世の中の博士号を持っている人が全員、ビジネスの世界で成功しているでしょうか。
そうじゃないですよね。
そして、振り返ってみてください。
あなた自身が本当に優秀でしたか?
失敗したり、挫折を味わったり、みじめな経験をしたことがありませんか?
でも、こんにちがあるのは、まるで映画の「ロッキー」のように、その都度、立ち上がり、這い上がってきたからじゃないんですか?
つまり、リーダーに向いているのは「這い上がる能力のある人」だと思うんですが、いかがでしょうか?
失敗や、挫折、みじめな体験をしているからこそ、部下の気持ちにも共感できるし、こころからの感謝もできるんだと思うんですね。
そういう意味では、修羅場から逃げない覚悟が出来ない人はリーダーに向きません。
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