できるリーダーの意思決定とは

      2018/03/07

ようこそ岡山の経営コンサルタントカカトコリのブログへ

◆ できるリーダーの意思決定とは

「もし自分がお客さんの立場だったらどう思う?」

子が親の鏡なら、スタッフや部下はリーダーの鏡。

教育が行き届いているかどうかは現場で仕事をしているスタッフや部下を見ればすぐ判る。

では、企業における教育の中で一番大切なことはなんだろうか?

わたしは一番大切なのは、企業理念の共有だと思っている。

企業理念の理解度と現場への浸透度こそが経営規模に関係なく業績を左右すると言ってもけして過言ではない。

企業理念をもとにして、経営方針やビジョンやミッションが決まっていく。

それほど重要なもの、たとえてみるなら国家における憲法のようなものが企業理念。

他の法律は憲法に違反していたら無効になるように、企業においては企業理念がすべての根幹をなすと思っている。

そして、企業理念の策定がリーダーにとっては重要な意思決定を伴う。

企業理念には経営そのものに関する考え方と具体的な行動目標が含まれる。

ビジネスとして何を選択するのか。

経済活動になくてはならない金銭をどのように考えるか。

一緒に働く社員をどのように考えているのか。

どのような行動をもって貢献とするのか。

他にも色々とあるだろうけど、あまりに多くても覚えきれないし、覚えていなければ現場での行動にブレが発生する。

なので、多くても5つくらい、少なくても3つくらいが適当じゃないだろうか。

なんといってもいくらリーダーが意思決定を下し、企業理念を創ったとしても、現場で実践されなければ何の意味もなくなってしまう。

現場での実践が伴わなければ、リーダーの意思決定が決定ではなくなってしまう。

ただ、リーダーは覚えておくべきことがある。

それは、意思決定が現場に理解され、浸透するまでには相当な時間がかかるという事。

毎日、毎日、朝礼などで唱和したとしても、早くて2年、場合によっては5年くらいかかる。

そこで新たな問題が発生する。

リーダー自身が自分の意思決定を忘れてしまう。

ためしに、あなたの勤務先のトップリーダーである社長に質問してみるといい。

「我が社の企業理念はなんですか?」と。

かなりの確率で社長であるにも関わらず、自社の企業理念を暗記していない。

そのような状態でスタッフや部下が企業理念を覚えてるわけがない。

さて、冒頭の会話の続きの話しをしよう。

たとえば、資料のホッチキス止め。

薄いものは環境問題に配慮し、金属製の針を使わない方法で止める。

中程度のものは、金属製の針を使うが、破れにくくするために角度は45度で二段止め。

保管してほしい資料については、上記に加え、2穴をあけておく。

さらに、何度も何度もめくる可能性があるものは穴の周りを補強しておく。

「そこまでこだわるんですか?」

思わず、質問してしまった。

そうしたらこんな答えが返ってきた。

「我が社の企業理念に基づいて行動すると自然にそうなります」と。

さらに続けて

「神は細部に宿っています。
 小さなことがキチンとできない人に大きなことは任せれません。
 なぜなら、大きなことは小さなことの集まりだから」

ちなみに、その会社ではお茶の入れ方も決まってるそうです。

コーヒー、紅茶、緑茶の中から好みのものをお客さまに選んでもらう。

しかも、熱いものか、ぬるめのものか、冷たいものか、どれが欲しいかもリクエストしてもらうそうだ。

とことん、相手のしてほしいことをすることに徹している。

もちろん、企業理念を反映させて。

「そんなに細々と決めなくても良いじゃないか」

この話しを紹介すると、きまってそんな反論をする方がおられる。

おそらく目の前の出来事に惑わされて本質をくみ取っていないのだろう。

なぜなら、大切なことは目に見えないから。

その会社の企業理念が求めていることは、目の前の人に対する配慮。

あいてをおもんばかり、配ること。

配るのは3つ。

気配り。

目配り。

心配り。

相手を観察し、相手のしてほしと思うことを、先に察して行動する。

その事例としての資料作りやお茶くみ。

そして、企業理念を解説し、浸透させるためのチャンス。

そして、その会社のリーダーが言っていたことが印象的だった。

「企業理念が理解できたなと思ったら、どんどん仕事を任せますよ。
 もちろん、最初から上手くいかないので、仕事を任せたらレベルまでは問いません。
 行動をしなかったら叱るけど、行動したこと自体にはお礼も言うしほめます。
 レベルが高まるにはその人の人間力が成長するのを待つしかないですから」

なんと含蓄のある言葉なんだろう。

教えたことが出来なかったら、ついつい、叱ってしまう自分とは大違い。

反省しつつ、さらにリーダーとしての意思決定するときのことを聞いてみた。

「リーダーの意思決定で一番怖いのは部下に任せ、責任をとることを決めることじゃないですか」と。

つまり、意思決定には責任が伴う。

そして、その責任をとることを怖がっていては、できるリーダーの意思決定はできないらしい。

自分でも心がけたいものだ。

追記
ビジネススキルも必要だけど、その前に人間力を高めよう

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