企業経営とコミュニティ
2018/03/07
ようこそ岡山の経営コンサルタントカカトコリのブログへ
◆ 企業経営とコミュニティ
「うちの会社にはトイレ掃除当番なんていないよ。
べつに業者がいるわけでもないけど、いつでもきれいだよ」
カー用品のイエローハットを創業した鍵山さんはトイレ掃除の大切さを説いているけど、このクライアントさんはまたちがった考えだと思ったので、色々と聞いてみました。
だって、こういう、有名な考えと違う人の発想方法って、なんだかすごいヒントが有りそうで、ワクワクしてしまうから。
彼自身も、私も鍵山さんとは面識もないので、あくまでも私見であることを、先にお断りしておきます。
組織経営は適材適所と言われるけど、もっと良いのは、本人が自主的に率先してやる事なんだと思っているそうです。
実際に、組織を経営していると、嫌な事とか、苦手なこともあります。
また、俗に『雑用』と呼ばれている仕事もあります。
しかし、『雑用』の本当の意味を知ってる人がどのくらいいるんでしょうか。
この場合の、本当の意味とは、辞書に出てくるような意味のことじゃありません。
『雑用』というのは、雑な気持ちで、雑にやるから『雑用』になってしまいます。
逆にそう言う仕事が好きで、ていねいにできるタイプに人間もいます。
実際、最近、弊社でも納得の事例がありました。
企業研修で使う資料のホッチキス止めをあるスタッフにお願いしました。
担当のスタッフが休んでいたので、他のスタッフに頼んだのですが、『雑用』になってしまいました。
具体的に言うと、作成した資料のホッチキス止めの順番がバラバラ。
これでは、研修で使えないので、結局やり直しです。
たとえ、ホッチキス止めでも、使う人の立場、研修に参加する人の立場などをちゃんと配慮すれば、こんなことにはなりません。
簡単なはずの仕事を『雑用』にしてしまうから、さらに時間も手間もかかって、さらに『雑用』になってしまうという、全体から見た時の悪循環。
なので、冒頭のクライアントさんの「掃除当番を決めない」という考え方に共感してしまうのです。
基本的には気付いた人がやれば良いという。
企業経営をしていると、いろんなタイプの人間が必要になります。
そういった、細かいところまで配慮できるタイプが必要になる場合もあります。
また、新企画などを考えるときには、大雑把なタイプが「とりあえずやってみますか」とできる事をやりながら、軌道修正をした方が良い場合もあります。
なので、どちらのタイプが良いとか、悪いとかではないんです。
向いてる人が、好きな事や得意なことをやれば良いんです。
そして、お互いの弱点を補い合うために、強みを持ちより、さらに良い仕事をするのが組織で仕事をする長所なんです。
そして、おもしろいもので、その性格は企業が属する地域社会と言うコミュニティの中や、プライベートなコミュニティの中でも発揮されます。
大雑把なタイプの人でも、配慮が行き届くタイプの人でも、どちらのタイプでもコミュニティーの中でも活躍する場があるのです。
お仕事の内容によっては、地域社会の一員として色々と迷惑をかけていないかを考える必要があります。
給排水、土質、振動、騒音、におい、粉じんなどなど、公害とまでは行かなくても近隣住民のみなさんのお気持ちに寄り添って、トラブルにならないようにしなくてはなりません。
そして、おもしろいもので、会社で「気づいた人がやれば良い」が習慣になってると、プライベートなコミュニティーでも同じ発想で行動してしまうのです。
たとえば、道路そうじ。
誰に言われるまでもなく、自主的に気づいた人がやっています。
別に、だれにも褒められたりするわけでもありません。
極端に言えば、本人がやりたいからやっているという状況です。
シーズンになったら、お祭りに参加したり、町内会の役員を引き受けたり、ボランティア活動をしたりと、無理のない範囲で自分が所属するコミュニティーに貢献しています。
冒頭のクライアントさんの会社でも、社員さんのコミュニティーとのかかわりが深く近隣住民の方々からも感謝されているそうです。
企業経営を通じて、そんな素敵で、アクティブな人材が育っていくと、素晴らしい事だと思います。
前回のブログの更新でも書きましたが、絵にならないあたり前の貢献や関わりの中に本当の社会貢献があるような気がするのは私だけでしょうか。
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