起業前に考えておくべき、2種類の資金とは
2018/03/07
ようこそ小さな会社のための経営コンサルタントカカトコリのブログへ
本日は岡山にいます。
なんとか首の痛みも取れてきました。
出張中も時間を作って、運動しなきゃな、と反省しきりのカカトコリです。
さて、本日は、これから起業を考えている方のための、お金の話しです。
◆ 起業前に考えておくべき、2種類の資金とは
「あららら、やっちゃったのね」
思わず、そう言ってしまいました。
起業したものの、なにからやって良いか判らない哲也は、まずは同級生で、焼き鳥をやってる貴士に相談してみた。
業種は違うけど、なにか経営のヒントが得られるかもしれないと直感的に思ったからだ。
「お金には行先も書いてなければ、名前も書いてないから気を付けてな」
たしかに、宅配便みたいに行き先を書いたお金も見たことないし、所有者の名前をかいたお札も見たことはない。
どういう意味なのか、疑問に思って哲也は貴士にさらに詳しく聞いてみることにした。
「お金の行先ってどういう意味?」
売上から仕入れをひいた残りのお金は「粗利」と言って、そのままではまだ自由に使えないからね。
哲也の場合なら、材料費が仕入れになるけど、それだけじゃない。
応援の職人さんを頼んだら、その人件費も払わなければ、次から応援をしてもらえなくなる。
自宅兼事務所だから、家賃はかからないものの、携帯電話代や車のガソリン代など、色々と払うべきものがある。
さらには、家族が生活していくための食費や、光熱費、子供の学費なども必要になってくる。
起業したからと言って、いきなり売り上げが立つことはない。
ということは、しばらくは無収入でも生活をしていくだけのお金が必要になる。
また、リフォームの仕事が完成するまでは、施主さんによってはお金をもらえない場合もある。
むかしは、職人さんには手付が3割、途中で3割、完成で残金と言うのが基本的な支払い方だったのだが、今では、そんな気の利く払い方をしてくれる施主さんはほとんど見かけなくなった。
つまり、工事に着手してもしばらくの間は、材料費や人件費など出ていくお金の方が多いので、その間の立て替え払いが出来るだけのお金が必要になる。
これを、運転資金と言う。
生活資金も細かくチェックして、今までとは違う使い方や倹約をしなければならない。
とくに世間一般で多い勘違いを紹介しておこう。
言葉にするよりも、数式で表現したほうが解りやすいと思う。
「社長」=「お金持ち」
という勘違い。
いろんな集計があるが、中小企業の6~8割が赤字決算という現実がある。
赤字だからと言って、すぐにすぐ倒産や廃業になるわけではないが、社長だからと言ってお金持ちじゃないってことだけは覚えておいた方が良い。
もちろん、節税の成果だったり、資産の処分の仕方によって、赤字になったり、黒字にもできるので、あまり心配する必要はないが、とにかく、生活のためのお金と、仕事のためのお金をきちんと分けて管理する必要があるということは覚えておいてほしい。
ひとつの目安として、創業当初はほとんどの会社(9割以上)が赤字決算になる。
なので、その間の生活資金と運転資金のめどを立てておきましょう。
さて、次回は生活資金のめどはあるけど、運転資金のめどが立たない場合のクリ抜け方のヒントです。
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