あのリーダーの末路は

      2018/03/07

ようこそ小さな会社のための経営コンサルタントカカトコリのブログへ

本日は岡山にいます。

実は、「下請け」という言葉が大嫌いです。

今朝のニュースでも、中小企業の景気指数が良くなると、翌年には大企業の業績も良くなることに国に着目し・・・

と、海外の経済ニュースとして報道されていたけど、なんも解ってないじゃなと思うよ。

たとえば、マンションを作るにしても、いきなりゼネコンが忙しいわけじゃない。

地質調査、基礎の地盤のための土建業、鉄筋工、生コンと、それぞれの専門職がいてこそ仕事が成り立つ。

製造業の自動車も解りやすい。

ライン稼働が決まる前には、試作段階で、その分野の専門業さん達が試作に関わっている。
やっと大量生産になっても、メーカーそのものが部品を作ってるわけじゃない。
各々の分野の専門メーカー(ガラスとかカーナビとか、エンジンとか)、関連の中小企業が忙しくなってから、組みてた工場とでも呼ぶべきトヨタやホンダが忙しくなる。

で、何が言いたいのかというと、せめて外注さんと丁寧に「さん付け」で呼ぼうよ。

外注さんがいないと、部品供給が止まってしまうじゃろ。

熊本の地震の時みたいに。

本当は感謝と尊敬の念をこめて『ビジネスパートナー』または、単に『パートナーさん』と呼ぶべきなんじゃないん?

と思うな。

弊社みたいなちっちゃな会社でもパートナーさんがいないと仕事にならんもんな。

これからもよろしくネ

ということで、今回も事例をひとつ。

◆ あのリーダーの末路は

「なんで、この人はいつもおつきの人を従えて自分を偉そうに見せているんだろう?」

大企業の役員さんや、政治家ともなれば、その守備範囲は超膨大で、ひとりでは目が届かないし、任期も長くないから、その分野に詳しい現場がわかる専門家が付きそう必用があるだろう。

しかし、その人は数百人程度の中堅企業の部長さん。

しかも、仕事がらみの公式の場ではなく、ゴルフの公式競技というまったくお仕事に関係のない場面。

ゴルフは車高の場ということで、いつも一人でエントリーしていたカカトコリさんからすると、すっごく不思議な場面。

友達を創るのが苦手なのか、社交する気がないのか、おつきの人がいないと何もできないのか・・・

その後、同じような哀愁を感じる場面に出会ったことがある。

景気が良いときに、イケイケドンドンでブイブイ言わせてた、とある地方の中堅企業にお勤めだった部長さん。

それなりに、その地方のその業界では知名度のある会社にお勤めということで、うわさでは、下請け業者からの中元や歳暮の付け届けがすごかったらしい。

ただ、世の中の栄枯盛衰、勝者必滅の波に逆らうことはできず、60歳を目前に、勤務先が倒産してしまった。

まだ、高校生の娘と中学生の息子と、年老いた両親を抱えていたんだって。

おまけに、見栄で立てた住宅ローンも、まだ、半分以上が残ってる。

ほかの部長さんは、なんとか同業社や下請けさんが引き受けてくれたら死んだけど、その部長だけお声がかからない。

「役職は、職業上の役割であって、けして、人格や人間性とは関係ないからね」という言葉をご存知なかったみたい。

まぁ、勤務先の倒産は極端だとしても、ビジネスマンとしての寿命よりも、はるかに人間としての寿命が延びてる時代。

退職後のことを考えてないとどうなるんでしょうね?

人間尊重という言葉がカカトコリさんが学んでいるテキストには出てくるんだけど、さらに深く「人格尊重」ということを提唱したい。

年齢、性別、学歴、生い立ちなどなど、まったく関係なく、みんな人格を持っている。

そして、すっごく重要なことなので、繰り返します。

役職は、職業上の役割であって、けして、人格や人間性とは関係ないからね

もっと言えば『下請け』という言葉が大嫌い。

『外注先』なら、少しは許せる。

本当は『ビジネスパートナー』じゃないの?

外注さんにお仕事をお願いするのは、自社では解決できないからじゃないん?

「驕る平家は久しからず」の訓えのように、役職が重くなるほど、周りからリーダーとしての品格と、人格を見られていることを、忘れちゃいかんよね。

もし、不安なら、自分の肩書の全く通用しない世界を体験すると良いよ。

たとえば、趣味の集まりとか、異業種交流会とか、セミナーなどに参加し、仕事名刺じゃなく、自分名刺で。

ちなみに、自分名刺は、趣味とか好きなこととか、特技などを書いておくと良いよ。

肩書のない、自分で勝負できるから。

追記

中小企業も営業力、受注力を身につけるべき

そうすれば、悪い意味での下請け根性をなくすべきなんじゃない

ペコペコ頭を下げて、ぎりぎりならまだしも、赤字受注するための仕事をしてるん?

自社の技術力に自信があるなら、せめて、下請けでも良いから、対等に渡り合える交渉術も身につけようよ。

そうでないと、家族や社員さんがかわいそう。

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