ブランディングとは

      2018/03/07

ようこそ小さな会社のための経営コンサルタントカカトコリのブログへ

本拠地は岡山 本日は岡山にいます。

月初の会議、通称「社長ダメ出し会議」からのスタート。

経営指針書の理想の状態に近づくために、いかにして、少ない予算、少ない労働力、短い時間で達成するか。
 
中小零細企業が大手企業に勝つには、いろいろと戦略があるんだけど、ブランド戦略もそのひとつ。

だけど、面白いもので「ブランド」という抽象的な言葉と、これも抽象的な言葉である「戦略」が重なると、いろんな考え方の方が現れる。

で、なんで、そんな勘違いが生まれるのかと言うと

◆ ブランディングとは

まずは、超残念な事例をふたつ

ある地区でのこと。

お役所のえらい方とお話ししてた。

キーワードは六次化。

六次化のために、穀物を販売しようとしてるのね。

で、疑問に思ったのさ。

その地区がその穀物を売りに出す、なにかのご縁があるのかと。

たとえば、歴史的な何かがあるのかと思ったのね。

吉備団子と言えば、桃太郎。桃太郎と言えば、備前岡山みたいな。

帰ってきた答えが素晴らしかったね。

「健康食材がブームだから」

(あのぉ~、大量消費地である東京都の距離的な課題はどうすんですか?千葉、栃木、埼玉、山梨とかとの差別化は?)

まぁ、こころの声をそのまま伝えても仕方ないので、次の質問をしてみました。

「なんで、その地区でその穀物なんですか」と

もうね、この時の回答の素晴らしさは、筆舌に尽くしがたいものがある。

なんだかんだと、20年以上、経営コンサルタント活動をしてるけど、この素晴らしい回答は今までに聞いたことがない。

その答えとは

爆笑しないでくださいネ

なんと

「前任者がやっていたから」

(えぇのぉ、身銭を切ってないから言えるんじゃろ。それで、民間の中小零細企業経営者の本音の痛みが解るわけがなかろう)

今度は、民間の事例

あまり具体的に書いてしまうと守秘義務があるので、多少、編集していることをあらかじめお断りしておきます。

テーマは「ブランドラーメンの拡販」

こだわりの原材料で創ったラーメンをブランド化したいってことで、話しを担当者からヒアリングしたのね。

目指してるのは、銀座の三越とか日本橋の高島屋で扱ってもらうことなんだとさ。

(なんか、勘違いしてねぇか?高級店であつかってもらったら、それがブランド化だと??)

確かに、高級店で並んでるのは名だたるブランド品だけど、それとそのラーメンに何の関係があるん?

命じられて動いてる担当者がかわいそう。

極端なたとえだけど、それって、営業時間が終わった商店街とかで、片言日本語の外人さんが「ラレックスあるよ。」と腕時計を売ってるのと似たり寄ったりじゃん(苦笑

ブランディングっていのは、解りやすく言うと、刷り込み教育なんよ。

〇〇と言えば、△△

また

△△といえば、〇〇

と、〇〇の中に事業領域や一般的な商品名を、△△のなかに、屋号や個人名を入れて記憶してもらうための。

だから、この事例の場合、「ラーメンと言えば、**」と覚えてもらうことがスタートであって、地元でも人気がないからと言って、お江戸の老舗店で扱ってもらうことじゃないのよ。

仮に、お金を払って、売り場を確保できたとしても、そのあとどうすんの?

ところで、アサヒビールって会社があるじゃない。

アサヒビールと言われて、おそらくほとんどの方が、「スーパードライ」を思い浮かべるよね。

同社のホームページによると、16種類ものビールを扱っているにもかかわらず。

ジュースはもちろん、ワインやウィスキーまで扱っている総合飲料メーカーだとは、この記事を書くまで知りませんでした。

アサヒビールみたいな大企業でも、ブランド化のためには経営資源を集中的に使ってるってことなんだよね。

ましてや、経営資源に乏しい、我々中小企業がブランド化しようとすれば、あれもあります、これもありますなんてやってる場合じゃないでしょ。

多品種を扱うにしても、順番があるんだよ。

まずは、ブランド化。

それから、ご縁のある方に、次の商材を売り込んでいくのが、基本形。

ドラッカー曰く

「強みによってしか貢献できない」

折角、こだわった商品づくりをしたのなら、販売方法もこだわろうよ。

同業他社やライバルに負けないビジネスモデルを構築しませんか?

大手企業のやり方と、われわれ、中小零細企業が採るべき戦略は違うんだよ。

そして、よく目にするのは、大企業向けの戦略だから、気を付けてネ。

近々、中小零細企業向けの戦略セミナーも企画しているので、お楽しみに。

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