新入社員の定着率を改善したい
2021/09/13
ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
想像してみて下さい。
東京から静岡に移動したいのに、乗ったリニア特急が、大阪までのノンストップだったら?
もっと間違えて、新潟行きだったり、青森行きだったら?
さすがに電車でそこまで間違える人はいないでしょうが、人生では良くあること。
どうすれば、防げると思いますか?
実は、コンサルの時もすごく重要視するようになりました。
お互いに「こんなはずじゃなかった」と言わないために。
◆ 新入社員の定着率を改善したい
「なぜ、新入社員の離職率が改善し、定着率が良くならないんだろう?」
と言うような客観的な反省をすることもなく、ひたすら、ハローワーク通いを続ける日々。
「近頃の若者は」とブツクサと他人のせいにして、自己反省も自己改革もしないような謙虚でも素直でもない、そんな会社で、そんな社長の下で仕事したいと思います?
おそらく、このブログ記事を読んでいるほとんどの方が迷わず「ノー」と答えるのではないでしょうか。
今でこそ、スタッフの平均在職年数が15年以上だけど、カカトコリさんが入社したころは本当にひどかった。
ハローワークに求人票を提出し、応募してきたら即採用。
しかし、定着しない。
長くても2カ月、短いと3日で音信不通になってしまう。
しかたないので、また、ハローワークに求人票を提出。
ほとんど、応募が無いので、応募してきた時点で採用。
しかし、すぐにやめてしまう。
そんな、新入社員の離職率がひどい会社だった。
色々と悩みました。
「知名度が低いから?」
最初から知名度があるような会社なんてあり得ない。
「業界が地味?」
業界が地味なんじゃなく、ほとんどの仕事は地味なことの積み重ね。
「待遇や福利厚生の問題?」
もちろん、お給料は少ないよりは多い方が良いけど、人はお金のためだけに生きてるわけじゃない。
「3K?」(3Kとは、きつい、汚い、危険など)
そもそも、きつくない仕事なんかあるのか?
汚いことも誰かがやらないと世の中が」成り立たない。
危険が問題になるなら、警官、消防士、自衛官などなどいくらでも危険な仕事はある
どこが違うんだろう?
カカトコリさんが人事を担当するようになって、最初に取り組んだ改革が、入社試験を始めたこと。
それと、求める人物像をペルソナ手法で明確にしたこと。
つまり、誰でも採用から、欲しい人しか採用しないと、大きく方針を転換しました。
と同時に、求職者からも選んでもらうために必要な情報を積極的に開示するようにしました。
必要な情報と言うと、売上だとか、年間休日や基本給を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、はっきり言って我々中小零細企業がそれらの分野で上場企業や大手企業に勝てますか?
なぜに、勝てもしない土俵で戦うのか、カカトコリさん的にはすっごく不思議。
それに、付け加えて言うなら、求職者が興味があるのは会社の売上や経常利益率や所属団体じゃなくて、自分のお給料や休日の増やし方じゃないの?
ただ,繰り返しになるけどその分野じゃ他社に勝てないよね。
じゃぁどうするの?
あえて、カタカナを使わないで表現するならば
『夢見る力』 だと思うのね。
もちろん、その夢(ビジョン)を熱く語ることも重要なんだけど、語るのも上手くいってるのも含めての夢で良いじゃん。
そこで、昨日に引き続き、『ビジョン』を考えてみた。
まぁ、はっきり言って正解なんて無いんだよ。
自分自身が『ビジョン』という言葉をどのように定義づけするかだけのこと。
たとえば、「あるべき姿」と、定義づけしたとするね。
具体的には「選ばれる会社」と、ビジョンを掲げたとしよう。
で、「誰から選ばれるのか」が抜けているよね。
お客様なのか、株主なのか、求職者なのか、はたまた、業界や行政なのか。
またそのためには、具体的にどんな取り組みをするのかと言う、行動指針や行動計画も抜けている。
逆に言えば、それらの抜けている部分を、ビジョンに含むのか含まないのか。
もちろん、他にも要因はいっぱいあるでしょう。
で、正解は無いので、どこまでを「ビジョン」と定義するかと言う部分ですでにその会社の「独自性」が決まってくるんだよね。
よく研修なんかで、ビジョンの模擬発表をしてもらってフィードバックをすることがあるのね。
「で、どうやって、そのビジョンを現実化させるんですか?」なんてわざとこんがらがる質問をするんだけど、思うに「詳しくは事業計画書をご覧ください」でも良いんじゃないの?(もちろん、事業計画書がある前提だよ)
で、思うに
『ビジョンとは電車の行先表示のようなもの』
なんじゃない?
目指している到着予定地、発車予定時刻、到着見込時刻
経由路線、所要時間、
途中の停止予定の駅名、乗り換え案内、
使用車両や、社内サービスのグレード
日頃、列車移動が少ないので、あまり思いつかないけど、会社にしても、列車にしてもあっちゃいかんことがあるんじゃない?
それは
『こんなはずじゃなかった』
ってこと。
たとえば、目的地が合っていれば、多少の変更は許してもらえるかもしれないけど、そもそもの目的地が違っていたらトラブルよね。
しかも、乗車してすぐに気づけば、やり直しも簡単かもしれないけど、終着駅直前になって気づいても、手遅れ、なんてことは、実は良くある話し。
たとえば、老後は年金で悠々自適なんて。
まぁ、年金の話しは、我々、中小零細企業がどうこうできる問題じゃないので横に置いておいて、
合同説明会やホームページに載せている求人情報と、現実のギャップに、どれくらいの差があるかなんじゃない?
現実とビジョン(理想とする未来像)のギャップ。
というと、ギャップがあること自体を問題だと早とちりするおバカさんがいるんだけど、このギャップは無いとおかしいし、ギャップそのものの大きさが『夢見る力』なんだよ。
たとえば、いまは3畳ひと間のすごいアパートだけど、10年後には、20階建ての自社ビルだ みたいな
ここで、ギャップを埋めることが出来るかどうか。
ビジネスモデル、キャッシュポイント、マーケティング
事業計画、経営戦略、営業戦略
企業理念、経営理念 等々
言葉は何でも良いんだけど、要はギャップを埋めるだけの具体的なアイディアがあるのか?ってことじゃない?
カカトコリさんの会社の事例が、ビジネス書で紹介されるようになったのは、まだまだインターネットが普及していないころに、たった2カ月で全国展開したからなんだけど、当時の商圏は岡山、鳥取、島根県東部、広島県東部、兵庫県西部くらいしかなかったんだよ。もちろん、出張所とか営業所もなかったよ。
あったのは、「やったら楽しいだろうなぁ」という、夢見る力だけ
夢見るだけなら、お金もかからないし、ワクワク楽しいし、誰にでもすぐにできるよ。
その、ワクワクが人を惹き付け魅了するんだと思うな。
本日もお読みいただきありがとうございます
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