「これ、いったいどうやったら売れるんですか?」
2021/09/18
ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
今日は経営コンサルタント志望の若い方の面談。
経営コンサルタントと一言で片付かないくらい、いろんなやり方がある。
たとえば、経営戦略をクライアントさんと一緒に考える時には、カカトコリさんの場合は、将来のことまで考えて72マスのマトリクスを使うけど、8マスだけで完了させてしまう人もいる。
お客様がどんな人で、どんな悩みを抱えていて、どこに行けば出会いがあり、どうやって商品やサービスを提供するか
と考えるだけでも、ビジネスは飛躍的に成長できる。
つい最近のプライベートな出来事から感じた事例です。
◆ 「これ、いったいどうやったら売れるんですか?」
「ポンプで空気をシュポシュポ入れて、ふくらませて使う大人のおもちゃを持ち込んでも良いですか?」
所属しているマラソンチームの練習会でのこと。
病気のため、ランができないカカトコリさんは、ひたすらリハビリモード。
仲間が「はぁはぁ」と気持ちいい汗をかいてる横で、ひたすらリハビリ運動をするしかない。
で、そのリハビリツールなんだけど、商品名としては「バランスディスク」とか「バランスクッション」とか言うらしいんだけど、商品名だけじゃ伝わらないと思ったので、電話の相手の英利君の興味をそそるような言い回しに変えてみた(笑
なんせ、ある時、フェイスブックに画像検索で引っ張ってきた「テンガ」の写真をアップしたら、異常に食いついてきた紳士である。
ところが、急遽入ってきた残業のために、せっかく持ち込んだ大人のおもちゃに乗って楽しむことが出来ない。
「かわいそうに」
と、思いつつ、おじさんが乗っても仕方ないので、女性メンバーに薦めてみた。
もちろん、「おとなのおもちゃを使ってみない」なんて言ってしまうと、セクハラ発言で、チームから除名されるかもしれないので、別の薦め方で。
「この上にのって、スクワットを連続20回出来ると、ウエストがくっきりくびれるよ」と。
で、その大人のおもちゃの写真がこちら
ということで、前置が終わったので、本日の本題に入ろう。
キーワードは事業領域とか、事業ドメインと呼ばれているもの。
正直、カカトコリさんの概念にはあっても、ボキャブラリーには入っていなかったです。
ほんと、なんで、偉い先生方は難しい言葉を使うんだろうね?
「自分や自社を何屋と名乗るか」ってことだよ。
すっごく簡単かつシンプルに行ってしまうと。
何屋と名乗るかで、いろんなことが決まってくるからね。
たとえば、先ほどのバランスクッション(バランスディスク)
入院中にリハビリ用具として普通に使っていたので、商品名も判らず、探していた時には「リハビリ用品」ぐらいしか思いつかなかったもんね。
ところが、荷物が到着して開封してみると発送元には〇〇スポーツ用品店と、医療とは全く関係ないような業者さんの名前、添付されている取り扱い専門書もダイエット編と、筋トレ編の2種類で、リハビリに使いたいカカトコリさんの期待は大きく外れてしまってる(涙
まぁ、入院中にリハビリの先生の指導の下、使い方はマスターできているので、特に問題にはならないとは言うものの、個人的には別の屋号、例えば、ヘルシー医療品とかのそれらしい業者名と、それにふさわしい取扱説明書をつけておいてほしかったな。
そうすれば、クチコミするときに簡単なんだよね。
同じ商品でも、単純に売れているから扱うのと、戦略的に扱うんじゃ全く違ったことになると思うよ。
今回のこの「バランスディスク」も 『女性専用』ウエストのくびれ復活にぴったり なんてキャッチだっらどうなる?
販売方法だけじゃなく、どんな販売ルートに乗せるのか、どこに行けば、見込み客が多いのかとか、どんな用途にお薦めするのかとか・・・本当に、いろんなことが決まってくる。
しかも、ここからさらに重要なことなんだけど、売価を高くできるんだよね。
同じ「バランスディスク」を中年の平均的なゴルファーに売るとしたら、どんなキャッチを考える?
もちろん、ちゃんと理論的な裏付けは必要だよ。
インナーマッスルとか、体幹と呼ばれている筋肉を鍛えることが出来るので、ゴルフだけに限らないんだけど、軸を鍛えることが出来るんだよね。
スイングの軸ができるってこと。
そうすると、アベレージゴルファーの悩みである、スライスが減ったり、飛距離が伸びる。
もっとも、それくらいトレーニングしようと思うなら、一日のうち2時間くらいはトレーニングが必要だけどな。
でも欲しい人は、「欲しい~~~~」って思うから、つい買っちゃう。
『お腹周りが気になるお父さんへ
次のコンペではドラコンが取れるかもしれません』なんて、呼びかけてゴルフウエア姿の可愛い系女子がPRしたらどうなる?
ね。
商品があって、誰に売るかが決まると、売り方まで決まってくるんだよね。
でも、ほとんどの中小企業の社長さんがここを明確にしていない。
つい最近参加したあるセミナー
主催者は個人の開業医の隣で調剤薬局を営む薬剤師さん。
病院の患者さんの増減が直接売上にひびいてしまう。
それに、元々、本当は病気になる人を減らしたくて薬剤師になったのに、病人やけが人が増えないと売り上げが増えないという矛盾との心理的な葛藤があったんだって。
ある日、中国は上海にまで留学し中国で漢方の医者としての免許まで持っている人との出会いがあったんだって。
で、「第一回の漢方入門セミナーを始めるから来て」ということで、お邪魔してみた。
まぁ、以前から知ってる薬剤師さんなので、やるんだろうなぁと思っていたら、おもいっきり期待通りのセミナーでした。
どういう事かというと、ターゲットが明確になっていないので、セミナーの内容が言ってみれば「漢方学概論」みたいな感じ。
あくまでも以下は個人的感想だけどね。
セミナーをきっかけにして、漢方学を広める人を増やしたいのか、漢方を売る薬局さんを増やしたいのか、日常生活の中で漢方を服用したり、予防医学的にサプリメントの代わりに常用する人を増やしたいのか着地点が明確になってないな、もったいないなぁ、と感じました。
お客様が決まって、そのお客様が何を期待しているか、どんなニーズがあるかが見えてくると、もっと簡単だと思うんだけどなぁ。
ちなみに、ビジネスとして漢方とか予防医学を広めるにはどうしたら良いと思いますか?
カカトコリさんだったら、それこそ漢方と同じくらい、数千年の歴史のあるあの方法で取り組むけどね。
本日もお読みいただきありがとうございます
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