中小零細の経営者必須の能力
2021/09/10
ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
昨日は、鹿児島日帰り出張でした。
とある工務店さんの営業コンサル。
こだわりの注文住宅を手掛けている素敵な工務店さん。
地域密着の中小企業だからこその、素晴らしいビジョンをお聞きすることができて、カカトコリさんもパワーをもらえて嬉しいです。
パワーと言えば、たまに、声が小さかったり、聞き取りにくい発生の方がいらっしゃるんだけど、すごく損をしてると思うよ。
どうしても、自信がなさそうに見えてしまう。
経営者やリーダーは、何を話したかもさることながら、どのように話したかも評価されますよ。
ということで、今日のキーワードは「伝える」です。
◆ 中小零細の経営者必須の能力
要約すると、実にシンプル
あまりにシンプル過ぎて、軽視しているのか、必要と思われる訓練を受けてない人があまりにも多すぎる。
つい最近の出来事。
今年の6月から生え抜きで社長になったばかりの一年生社長のショートスピーチを聞いた。
その中で、気を付けて欲しいなと思った部分があった。
それは次の言葉
『ニシバイ』
桐灰なら、つい最近、使い捨てカイロだけでなく、猛暑対策の商品も商品化していることを知ってびっくりしたばかり。
件の社長とは、旧知の中なので、『岡山西バイパス』のことを話していると地元の原住民としては理解できるのだが、そうでない方々には『岡山西バイパス』と正式名称や、それに準ずるよう正確に伝えないと誤解を招く。
たまたま、フェイスブックで「バイパス事故渋滞中」というまったく伝わらない投稿を何件か見たので、よけいに気になったのかもしれないけどな。
とかく、経営者の発言というのは経営規模に関係なく影響力があることを自覚している方がどれくらいいるのだろう?
たとえば、起業間もない個人事業主でも、仕事を受注するためには外部の人と折衝しなければならない。
今までの仕事の流れで、たとえばイラストレーターさんのように引き続きの仕事があるような場合なら別だが、多数いる同業社やライバルの中から、自社や自分を選んでもらうためには、見込み客から見た時の魅力を伝える必要がある。
見込み客から見た魅力と、自社の長所や強みが一致していればすごくラッキー。
ところが、見込み客が求めている魅力を知らなかったり、自社の長所や強みが明確な言語になっていなかったりして、悪戦苦闘することになる。
ただ、悪戦苦闘してるうちはまだ良い方で、独立起業の大変さを知らないで、少ない創業資金で開業したばかりに、運転資金どころか、生活資金にも、事欠くようになる事例はいっぱい見てきた。
そうならないためにも、自社の長所や強み、見込み客から見た時の魅力を言葉にして、伝える能力が求められるのです。
また、そういった営業面・販売面だけでなく、金融機関で融資の交渉するときにも、事業計画を説明できなければなりません。
仕入先や、外注さんなどのビジネスパートナーを求める時も同じです。
創業間もないころなら、発注量も少ないでしょうから、前払いや現金交換も可能かもしれませんが、ビジネスの規模が大きくなれば掛けでの取引になるかもしれません。
そうなると普通の与信だけでは物足りません。
そもそも、創業間もない、資金力の弱い時期ですから、与信力も弱いのが当たり前です。
なので、自分自身のビジネスそのものを応援してもらうためには、どんなビジョンを持っているのか、どんな理念を掲げているのかも大きな要因になってきます。
逆の立場で考えてみましょう。
以前、弊社に持ち込まれた案件です。
「新素材の開発に成功したので、次のステップに移行するために知恵を貸してください」
という
問い合わせ的な申し入れでした。
後で解ったことなのですが、商品化の途中の『新素材』なので、守秘義務契約書に調印するまでは、詳細を外部には出せないそうなんですね。
その程度の『新素材』なら、すぐに同業社に真似されると思うんだけどな(苦笑
あとで、判ったのは和風建築の対候性を高め、軽量化に寄与するために開発した新素材なんだとか。
阪神淡路の大震災では、ヘビーヘッドな和風建築がいっぱいつぶれて、多くの方が圧死されました。
和風建築は四季のある日本にはぴったりの建築文化なのですが、特に屋根が重くなる。
屋根を軽量化することで、住む方の安心、安全、交付に貢献したい。
と、最初から言われたら・・・
半年の短い期間で求められる以上の成果は出したものの、今から振り返っても、最初から、その仕事(今回は新素材を使っての屋根の軽量化)を通じて世の中にどんな貢献をしたいのかを伝えてもらっていた方が、もっともっと良い方法があったかもしれないと思うと、ちょっと残念。
きっと、ワクワク楽しく取り組むことができ、右脳を刺激されて、提案した以上に素晴らしいアイディアをひらめいた気がするな。
求人でも同じだと思いますよ。
仮に、年間休日、給与、ボーナス、年商や資本金など数値化できる部分が全く同じで、業種も、職種も全く同じ会社が求人しているとしましょう。
そして、一方の会社だけ、その仕事を通じて、世の中にどんな貢献をしたいのか。
従業員さんたちとどんな関係を築きたいのか、すごく具体的に伝えていたらどっちの会社に人は集まると思いますか?
たとえば、弊社には有休制度はありません。その代わり、あるのは「好きな時に休め」というルール。
休暇取得の理由は一切問いません。なぜなら、仕事よりも大切なプライベートなことを好きでもない上司に報告しなきゃならないなんて、想像しただけでウザいでしょ?
なんて、凄い会社があったら・・・
実際、有給休暇は労働者の当然の権利なので、取得理由を問うこと自体が問題なんですよ。
ちなみに、「好きな時に休め」というのは、もう20年近く続いてる弊社のルールです(マジで
その代わり、それなりに高い職務遂行能力を求めますよ。
ほかにも、もっと多くの事例はあることと思います。
が、絶対に言えるのは個人事業の方はもちろん、我々中小零細企業は外部の業者さんや、外部の人脈との連携無くしては日常業務すら満足にこなすことはできません。
いろんな方々の協力があってこそ、仕事をこなし、日々の糧をあることができ、また将来を夢見ることも可能なのです。
そして、より多くの方に、自社の事を正しく知ってもらい、「お互い様」の良好な関係を構築するためにも、仕事に込める思いを言語化したり、文章化して伝える、発信する必要があるのではないでしょうか?
どんな目的で、その仕事をしているのか、じっくり考えてみることをお薦めします。
本日もお読みいただきありがとうございます
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