中小企業の最優先投資先とは

      2021/09/09

ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
経営相談、特に集客や増客の事なら、お任せ下さい。

「その領収書、社員さんに見せれます?」

ある経営者さんがぼやいていた。

「ちょっと、高いけど、次行く?」と先輩経営者さんについて、4次会に参加したんだって。

支払いの時には割り勘だったんだけど、おひとり様あたり、3万円

岡山という地方都市で

「授業料」としての価値があるなら、良いけど、それにしても経理担当はまだしも、一般社員やパートさんがその領収書を見たらなんて思うだろうね。

ちなみに、弊社のルールでは、経理部の決済が通りません。

会社のお金は株主さんや金融機関から預かっているお金なので、公明正大かつ、有効に活用しないと叱られますよ。

ということで、会社のお金をいかに考えるべきなのかについて、書いてみました。

◆ 中小企業の最優先投資先とは
 
会社経営の投資とは、限りある経営資源の中の、時間やお金をどこに使うかということ。

そもそも企業経営は限りある経営資源を使い、いかに多くの経済的成果をあげるかを求められる。

たとえば、どんなビジネスも最初はガレージビジネスからのスタートだと思って間違いない。

なけなしの軍資金を使ったり、虎の子の貯金を工面したり、金融機関から融資を受けたりする。

自己資金の範疇ではおぼつかないので、日本政策金融公庫や銀行から融資を受けることになる場合が多い。

融資にはもちろん金利が付く。

現在は金融機関への預け金利は、スズメの涙が大洪水かと錯覚してしまうくらいの低金利時代だが、融資の金利はそれなりの金利になる。

融資や貯金を取り崩した資金の中から、仕入先や外注さんにお支払いをし、融資の返済をし、社員さんたちや経営者家族の生活費を賄わなければ、たちまち経営が成り立たなくなってしまう。

ゆえに、中小零細企業はもちろんのこと、経営規模に関係なく、すべての企業は経済的成果をあげる必要がある。

では、特に中小零細企業が経済的成果を上げるためには、十分とは言えない経営資源をどこに投資すれば、より効果的な投資になるのでしょう。

「経営資源」というと、どんなことをイメージしますか?

世間一般では、ヒト、モノ、カネ、情報などと言いますよね。

最近の事例からひとつ紹介しましょう。

ある商工会議所さんからのコンサル依頼。

閑散期と繁忙期の凸凹を出来るだけ、フラットにし、かつ売上も増やしたいと言う二面作戦。

守秘義務があるので、詳しくはかけないのだが、経営指導員さんや、中小企業診断士の偉い先生たちが見落としがちな商材特性。

どこかというと、通常だとリピートされない商材になってしまう。おおむね、一年以内にリピート購入されないと、リピート商材と考えられないから。

そんなことを言っていたら、自動車も家電品も住宅もリピート商材ではなくなってしまう。

まぁ、住宅やお仏壇はリピートサイクルが異常に長いので、解らんでもないけどな。

ちょっと前に、グリーン税制とか言うのが無かった?覚えてる?

建前は、エコな車に乗って、地球環境を保護しようということなんだけど、元々、エンジニアのカカトコリさんに言わせれば、鉱物部品や樹脂部品を溶かしてリサイクルする段階で、エネルギーロスが発生するんだよ。本当に地球環境にやさしいのかね?
ついでに言わせてもらうなら、エコ箸も元々は枯渇が心配されている石油じゃん。
割りばしは森林保護活動の一環で排出される間伐材を利用し、販売することで、森林保護活動の資金の一部に充当されている。本当のエコ活動は、食物連鎖のように、連鎖的な流れを意識する必要があるんじゃないの?

そう考えると、グリーン税制の裏には自動車業界全体の何かの思惑があるように思えてならない。

話しをもとに戻そう。

その商材も詳しくヒアリングすると、商品群によって、毎年少量のリピートと、平均すると5年から7年でリピート注文が入ることが判った。

ということは、実際にグリーン税制のようななにか特典を付ければ、リピートを早めることが出来ないだろうか、と考えてみた。

カカトコリさんの頭の中でイメージされていたのは、12月に神戸のクライアントさんに呼びつけられた、商業施設の造成地。

高いところを削り、低いところを埋め立てて、平地にしていく、大型のブルドーザーと多くのダンプ。

繁忙期じゃなく、閑散期にリピートしたくなる仕組みを創れば良いじゃん。

自動車の登録台帳ほどじゃないけど、過去のお仕事の台帳はある。

ということは、何年間か遡って「そろそろリピートしませんか?」と、特典をつけてオファーすれば良いじゃん。

このお仕事、実は製造業なんだけど、完全受注生産なのでほかにも、似ている業界がある。

具体的に似ていると感じたのは、新幹線や新幹線などの運輸運送業と、ホテル業界。

どこが似ているでしょう?

おっと、事例が長くなりすぎて、主題がどこかに行ってしまいそうだ(笑

実は、この経営者さん、元医学部生なので、本当は賢いんです。

ところが、何度かコンサルしているんだけど、賢すぎて投資の優先先が現実的でない場合があるみたい。

中小企業がその独自性を発揮し、独創的な着眼点で、オリジナリティの高い、知的資材を活用できるようにするには、経営者自身の脳みそに投資しなきゃ。

医学を目指すくらい脳みそそのものは出来が良いんだから、今度は経営に必要な発想を身に着ける投資をするともっともっと業績は良くなるはず。

そのためには、定期的に開催されている質の良い勉強会やセミナーに参加したり、優秀な経営コンサルタントが推薦している書物を読んだりすると良いんだけどな。

もちろん、学業の成績とビジネスの業績にはなんの相関関係もありません。

しいていえば、学ぶ習慣があるかどうかだけ。

仲良くしてもらっている、運送業の社長さんがこんなことを言っていました。

ちなみに、「仕事?これ以上はいらない」と言い切るほどの実績を上げている社長さんです。

「千冊本を読めば、人生が変わる」

先輩経営者から教わり、実践したそうです。

倒産の危機の時に。

いまでは、あっちこっちのセミナーや勉強会にも参加されています。

ということで本日のまとめ。

特に中小零細企業は経営者さんの脳みそにしっかり投資しましょう。

もちろん、投資したら、実践しないと元は取れません。

ひとつでも二つでも実践し続けることが大切。

実践できない勉強会は社員さんから見ると、遊んでいるようにしか見られませんのでご注意を。




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