経営者の生産性を高める方法  

      2021/09/08

ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
特にBtoBのお仕事の販路開拓や新規開拓を低予算で仕組み化することが得意で「集客の鬼」と呼ばれることが多いです。

「へぇ~、本来は70歳で定年なんだ」

今朝のニュースでJOCの竹田会長が辞任の意向を表明したという。

注目したのは、竹田氏のことじゃなく、定年制の部分
(誤解の無いように)

中小企業経営でも、大切なことだと思うよ。

カカトコリさん自身、まだ50代だけど、若者の感性についていけないなと感じることがたまにある。

単純な名誉職ならまだしも、そうでない場合は、特例を設けず、一律で定年にしないと、その組織が活性化されないんじゃないかな。

任期制とか定年制というのも、組織を活性化するための選択肢のひとつでは?

◆ 経営者の生産性を高める方法
 
どんな会社でも経営者の年収が一番多いはずですよね。

ということは、一番生産性の高い仕事をしなければならないはずじゃない。

なのに、経営者でなくてもできる業務をこなすことで、仕事をしている気になっている人が多いのが現実。
 
つい最近も、とある経営者さんから、「従業員が出社できなくなったので、忙しくて仕方ない」と連絡を受けました。

次年度の事業計画をまとめる重要な最終段階なのに、業務に追われて、経営者でなければ出来ない事に集中できない困った状況。

経営者でも、従業員でも、一日は24時間しかありません。

どうすれば、経営者の生産性を上げることができるのでしょうか。
 
よく、経営者の器以上に会社は大きくならない、と言われていますが、どうすれば器を大きくすることができるのでしょうか。

日経新聞だったか、日経ビジネスだったか忘れたけど、こんな記事を読んだことがあります。

経営者が急成長する3つの要因

 大きな病気

 収監(塀の中にはいること)

 差し押さえ(特に国家権力による)

どれも、物騒ですよねぇ

なので、全くお薦めはしません。

もっとも、カカトコリさんの経験から言うと、強制的にしろ、自主的にしろ、業務にまったく関われない時間があると、自社の事や自分自身の仕事の仕方を考える時間が確保できて良かったです。

とくに、ガンの宣告を受けた時には、病気が病気なので、自分自身がいなくても業務が滞らない仕組みを構築したり、経営者にとって最優先すべき仕事が明確になったりしました。

もちろん、当事者であるときは大変だったけど、なんだかんだと、従業員さんに委任することを学ぶことが出来ました。

世界的なロングセラーである『七つの習』(スティーブン・コビー著 キングベア出版)のなかにこんなマトリクスがあります。

 緊急かつ重要
 
 緊急ではないが重要

 緊急だが重要でない
 
 緊急でも重要でもない

ガンで入院しているときに、当時のかかわっていた業務を思いつく限りリストアップし、このマトリクスに沿って整理してみました。

ショックと安堵感が入り混じった複雑な心境を味わいました。

自分が教わったものは、伝えることが出来る

と考えると、本当に自分にしかできない仕事は2パーセントもありませんでした。

のこりの98パーセントは、ほかの人に振ることが出来ることばかり。

いかに、従業員さんの成長の邪魔をしていたことか(反省
 
企業理念や方針にそっていれば、細かい点には目を閉じる。

たぶん、この体験で少しは器が大きくなったのかもしれません。

実際、経営者の守備範囲は無茶苦茶多岐にわたります。

多岐にわたるからこそ、全ての分野において専門家になることはできません。

しいて言うなら、経営の専門家を目指さなくてはなりません。

では、経営の専門家がやるべきことはなんでしょうか。

思うに、従業員さんの個性を把握し、個性を発揮できる仕組みを創ることと、長期的には会社の進むべき方向を決めることじゃないでしょうか。

ここで、注意点があります。

お客様に「急ぐ」と言われると、ついつい、引っ張られてしまう。

実際、そういう業務もやっていたので、よく解ります。

が、超シビアな話しをしますが、会社が資金的に苦しい時には助けてはくれません。

日頃、「急ぐ」業務を回してくる人ほど、次の取引先探しをするようになります。

逆の立場なら、その気持ちも理解できます。

誰も、自分の通常業務に支障が出たら困りますよね。

どちらの立場の人も、自分の城は自分で守るしかないのです。

どんな仕事でも、大切なのは、大切なことを、大切にすることは本当に文字通り、大切なことです。

急ぐお客様ばかりに追われて、本当に大切なお客様がどんなお客様なのか見えなくなっていませんか?

適正な利潤をもたらしてくれて、新たなお客様を紹介してくれて、納期も無理のない範囲で対応してくださるお客様と、納期はいつも急で、合い見積もりばかり求めるような客とどっちが大切ですか。

経済的にも時間的にもゆとりがあれば、仕事を通じて従業員さんが経験を積むチャンスですよね。

従業員さんが成長したら、本当に経営者でなければできない仕事に集中できる環境を創ることが出来ませんか。

カカトコリさんのように、入院という強制されて取り組むのと、自主的に計画的に取り組むのとではどちらが良いと思いますか。

経営者の使っている時間の研究、分析は定期的に見直す必要があります。

現実として、中小企業の経営者がまったく現場にかかわらないのは難しいことも重々承知しています。

だからこそ、計画的に取り組むことで、生産性を上げていきましょう。

特にこれから、働き方改革が進んでいくと、経営者の生産性を改善することが喫緊の課題になることは明らかです。

従業員が残業しないからと言って、経営者が通常業務の残業をやっていたんじゃ、社長自身も健康を損ない、仕事が回らなくなり、会社そのものもヤバくなるんじゃありませんか。

まだ間に合います。

まずは、経営者の生産性を改善しましょう。




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