危ない会社の見分け方 47

      2021/09/08

ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
特にBtoBのお仕事の販路開拓や新規開拓を低予算で仕組み化することが得意で「集客の鬼」と呼ばれることが多いです。

売上創造塾の最近の参加者と、メルマガ読者限定のシークレットセミナーにこんなリクエストが届いています

「仕入れ先が突然倒産しました。
 倒産する兆候をどこでみなさんは感じますか?」

感じるものじゃなく、科学的に分析するものだよ

科学的とは「再現性がある」という意味

つまり、ヤバい会社には、共通のヤバい兆候があるということ

で、内容が内容なので、より多くの方と共有した方が良いと思うので、一部をブログにもアップしておくよ
 
そうそう「倒産」という法律用語もないので、せっかくのチャンスなので、色々と勉強してね。

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◆ 危ない会社の見分け方 47

前回は、要約すると、
「利益とか関係なく、すぐに現金になる売り上げを追いかける」というお話しでした。

今回も引用から

資金繰りに追われると、すぐに儲かる商品、すぐに売れる商売の必殺殺し技をさがし始める。アイディア商品は一見この条件を満たしているように見える。粗利益率は六割、七割と高い。マルチ商法を初め、アイディア商品やの説明を聞いていると飛ぶように売れるように思う。(中略)

ところがいざ売ってみるとなかなか売れない。アイディア商品の元売りの業者が言っていた内容とは全然違う。結局、権利金や保証金は取られ商品は不良在庫となる。儲かるどころか損失が出て、苦しい資金繰りをより苦しくする

ここまで引用。

昨夜のニュースでもコンビニオーナーの悲痛な叫びが報道されていましたよね。

儲かるはずが、儲からないと。

本当にそんなに本部が言うように儲かるのなら、世の中のすべてのお店がコンビニになってしまうってば(笑

これも、経験があります。

あるミネラルウォーターを扱い始めたお客さん。

チラシを拝見したら、名前も聞いたことの内容な大学のまったく知らない博士のお墨付きのコメント。
その時点で「ヤバいな」と直感がアラームを鳴らす。

よくよく聞いてみると、かつてカラオケボックスが流行ったころに一億円の投資をし、失敗したことがあるのだとか。
その時には、本業で蓄えていた資金で何とか乗り切ったそうです。

中小企業の平均的な経常利益率は4~6%と言われています。

いろんな業界の経営者さんとお会いすることも多いのですが、中には粗利益率が9割なんて商材もあります。
しかし、土地建物の賃貸料や人件費、さらにはマスコミ広告費とほとんどが販促費で消えていくお仕事。

また、公共工事業のように繁忙期と閑散期の落差が大きな仕事もあります。

粗利率が高いということは、販管費が多く必要だったり、儲かる時に儲けておかないと成り立たないビジネスだったりするわけです。

同業他社が値引き合戦をしてくるのはよくあること。

長期にわたる値引きはボディブローのように、後から効いてきて、思わぬダウンになったり、予想外のノックアウトにつながったりします。

誰もかすみを食って生きているわけじゃありません。
かかるものはかかるのです。

へたな値引き合戦に巻き込まれないようにしないと体力を奪われてしまいます。
お気を付けくださいませ。

リスト取りとかの目的があり、戦略的に、一時的にキャンペーンをするのはありですが、ほとんどの経営者さんが、戦略的視点なんか持っていません。

「となりの庭はきれいに見える」ということわざがあるように、ほかの仕事や、ほかの商品は魅力的に見えるもの。

あれこれ手を出したい気持ちも解らないではありませんが、長い年月と膨大なお金を使って築き上げた「〇〇といえば△△」という信頼や、既存客からの期待を一瞬んで無くしてしまいます。

お客様に期待されなくなったり、信頼を失ったりしたらどうなるでしょうか。

たしかに、世の中は経済社会ですから、お金は無いよりは有った方が経営戦略上、絶対に有利です。
しかし、お金は目的ではなく、事業そのものを発展させるための、次の投資のための原資であり、成長のための手段のひとつにしかすぎません。

「儲からないで、しんどい思いをするくらいなら、遊んでいる方がまし」くらいの気持ちで、社員教育や社内研修をし、強い会社づくりを目指しましょう。
 
とこんな話をすると、必ずいるんですよね。

「この業界は終わっている」とか「この商品はもう寿命なんです」というかたが。




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