ミリオンセラーの創り方後編

      2021/09/07

ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
特にBtoBのお仕事の販路開拓や新規開拓を低予算で仕組み化することが得意で「集客の鬼」と呼ばれることが多いです。

昨夜のシークレットセミナーは、海の向こうからの常連様向けの特別レポートを準備していたのね。 
 
諸般の事情で、急遽参加できなくなったんだけど、そのレポートの解説を始めたら、ほかの参加者さんが盛り上がって、延々と一時間も解説してた。
 
遅れて参加していらっしゃった方とも、懇親会のメインの話題はそのレポート。
 
たった一人のために作ったんだけどなぁ(苦笑
 
なんで、そんなことが起こると思いますか?


写真は、リアル書店で初めて自著が1位になった時のもの。 

◆ ミリオンセラーの創り方後編
 
とある、ミリオンセラー作家さんの販促のお手伝いをしたときの打ち合わせの一部から
 
「ゲラ読んだよ。
 物語り風な自己啓発はダメ作品が多いんだけど、なかなか、良い出来になってるよ。
 で、この主人公はどんな想定?女性ということは解かるんだけど。」

「旅行代理店に勤める30代前半の事務職。
 子供は二人。小学2年生と、幼稚園の年長組さん。
 旦那は商社の営業マンで、留守がち。
 ご両親とは別居で、結婚を機にマンションを購入し、毎月のローンがある。
 子供の進路や、職場の理不尽な出来事を旦那に相談したいけど、留守がちなので、夫婦の会話はほとんどない。
 物語の舞台は、旦那の実家。
 旦那のお兄さんの奥さんは主人公よりは年下。
しっかり者で馬が合い、姑の攻撃に共同戦線を張る仲間であり同志。
その義姉との会話が物語のスタート。」

「30代前半かぁ
 女性の33歳は厄年でもあるよね。
 で、誰に向かって書いたの?」

「主人公に向かって。
 もっとありのままで良いんじゃないの?という思いを込めて」
 
「ちょっと待ってて。」

「     」
 
パソコンをカチカチする音
 
「うんと。
 メインキャッチコピーは
 『33才のとも子さんへ』で良いかな?」
 
この時の販促データーの一部を分析したことがあるのね
 
圧倒的に購入者は女性が多い
 
年代は20代から60代と幅広く、特に40代の方が30代よりも多い。
 
想定外というか、一番離れていたのは50代男性管理職。
 
そして、次作の作戦は「電車通勤の人たちだけをターゲットにしよう」

ということで、文庫にしたのね。
 
今なら、電子書籍も考えられるけど、現実は電子書籍では売れないので、昔ながらの紙の本。
 
前作がそこそこ売れていたので、多くの書店さんが面陳(表紙が見えるように棚に置くこと)してくれたり、平積みしてくれたり、駅中の書店さんでは改札に向かう通路でワゴン展開してくれたり、本当に多くの書店さんが推してくださった。

で、そのエキナカ書店で、たまたま、手に取ってくれたのが、あの番組のディレクターさん。
 
最初は、たった一人のために書いたんだよ。
 
次は、電車通勤以外の人は想定ターゲットから切り離したんだよ。
 
だから、作品に込めている思いがブレないんだよね。
 
もうひとつだけ、事例を紹介しよう。
 
昨夜のシークレットセミナーでの説教の補足を兼ねて。
 
「これ、面白いから読んでみ」と母に渡された紙がある。

何人ものクチコミを経てカカトコリさんの手元に届いたのは、とある無料レポート。

作者は世界的に有名なあるネットワークビジネスをしていて、当時は広島に住んでいた人。
 
デビュー作のころから販促のお手伝いをしていて、彼の最初のサインはカカトコリさんが記念にもらった。
 
良心は引退後はほかのネットワークビジネスをしていた。
 
ネットワークビジネスは誤解している人も多いんだけど、シンプルに言えば、良いものを大切な人にクチコミしようというのが基本中の基本。

で、そのレポートもどんどんクチコミされていった。
 
そのクチコミがとある編集さんに着目され、無料レポートに加筆修正され、出版されるや160万部を超えるミリオンセラーになってしまった。
 
なぜに、編集さんが着目したのか。

ネットワークビジネスに参加している人たちという市場(見込み客の集まり)がそこにあるから。

もちろん、レポートの質も良かったんだけどな。

そもそも、質が良くないとクチコミされないよ、そこは誤解しないでね。
 
そして、このレポートも作者の身近で起きた事実がモチーフになっている。
 
よく「半径2メートル」という言葉を使うんだけど、人は良くも悪くも自己中心的な生き物。
 
特に女性は。

その2メートル圏内で起こることの中に、ミリオンセラーのヒントがあるということ。
 
ほかにも、事例はいくつかあるけど、ほかの業界の事も手短に書いておくよ。
 
コカ・コーラの「いろはす」は知っているよね?
 
いろはすをブレイクさせた魚谷さんも、ある特定のひとのためのミネラルウォーターを開発させたかったと話していた(詳細は割愛
 
モーニング娘をプロデュースした、つんくさんも曲作りの最初は一人のために始めると、共通の友人から教えてもらった。
 
営業の世界ではこんな言葉がある。
 
一人のお客様の向こうには100人の見込み客がいる
 
単純計算では、みんながクチコミしてくれて、みんなが買ってくれるなら、3段階でミリオンセラーってこと。
 
実際はそこまで甘くはないけどね。
 
カカトコリさんがかつて主宰していたコミュニティーには、500人近くの本物のインフルエンサーが集まっていた。
 
「自分の客層と合わないものは絶対に紹介するな」
 
「自分のお薦めコメントの書けないものは紹介するな」

という、ふたつの掟で運営してた。
 
ルールを守らないやつが増えたので解散したけどな。
 
うちのコミュニティーだけで、延べで約450万人に届くネットワークを構築した。
 
ネットワークを築くまでに、約20年の月日と、数千万円のお金を使ったけど、今でもお付き合いのある方々が大勢いるし、自分の唯一の財産だな。
 
そうそう、そのコミュニティーの基本方針を思い出したよ
 
 かけた情けはさらりと忘れ
 受けた御恩は墓場まで

ちなみに、デビュー作の『一天地六の法則』(サンマーク出版)は、父や丁稚時代の諸先輩の教えを次期社長に伝えるためにまとめたもの。

2作目の『幸せな人にとっては当たり前なのに多くの人がやっていないこと』(あさ出版)は、女性にモテたいのに工業大学に進み、暗い青春時代を過ごしていた当時のカカトコリさんに向けて書きました。
 
3作目の『小さな会社のオープンルール経営のススメ』(同友館)はある研修の受講生で会社経営に悩んでいる友人に向けて書きました。
 
興味のある方は、お近くの大型書店か、ネット書店でお求めくださいませ。




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