経営者が果たすべき義務

      2021/10/05

経営者が果たすべき義務は多岐にわたります。
状況次第で優先順位も劣後順位も変化するので、いかにリーダーシップを発揮できるかが大きな課題。
日頃からどんなことに注意しておくべきでしょう。

ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
特に法人客相手のお仕事の新規開拓を低予算で仕組み化することや、流通チャネルの改善で収益性を改善することが得意で「集客の鬼」と呼ばれることが多いです。

昨日紹介した、今年の夏休みの課題『逝きし世の面影』(渡辺京二著 平凡社)
600ページもあるんだけど、第一章を読み終えたあたりで、速読のコツが判った。
 
この本を読む目的に焦点を合わせると、速読でも良いのかも?
 
ちなみに、カカトコリさんの速読の先生は、『フォーカスリーディング』(PHP)の著者でもある寺田先生。
 
単純に文字を早く読むだけじゃなく、目的に合致した読書法を指導してくださる。

なので、目的に応じては一冊を数か月かけて、遅読することもあるよ。

身につかない読書は時間の無駄遣いだから。
 
時間を節約するのも、経営者の義務。

ということで、今日は経営者の義務について。
 
特に創業や企業を考えている方にお勧めな内容です。
 
阪神淡路の頃にはこんな車両はなかったんだよなぁ


これも、みんなの税金のおかげ

◆ 経営者が果たすべき義務
 
どんな状況であれ、雇用を確保すること。
 
どんな状況であれとは、関東大震災規模の地震が起きようが、落雷により必要なデーターが飛んでしまおうが、火事になり全焼しすべての顧客データーが消失しようが、組織のキーパーソンが急病や大けがなどで意思の疎通ができなくなろうが ということ。

昔の人たちは、これらをまとめて「地震・雷・火事・おやじ」と表現していた。

ご存知かもしれないが、政府は事業継続力強化計画なるものを公表し、計画を策定した企業に対し、一部の融資の金利を少なくしたり、必要な助成金を作ったり、企業評価のポイントを付与したりなどの優遇措置を発表している。

雇用の確保と同時に、税収の確保が本当の目的なんじゃないかと愚考する。

カカトコリさんは中小企業庁のBCP(事業継続計画)の認定コンサルタントでもある。

日本では、東日本大震災をきっかけにBCPのことが行政サイドで論議され始めたので、「いかなる状況であろうとも」の「状況」の部分が、大自然災害が起きたらと曲解されている節がある。

お仕事の内容によるけど、どんなお仕事でも起きてほしくないことはいくらでもある。

たとえば、法人相手の掛け売り商売なら、不良債権の発生。

保有車両が多ければ、交通事故。

作業や加工系のお仕事なら就業中の怪我。

そのほかにも、もろもろのハラスメント問題や昔からある不倫、交通事故以外の刑事事案や横領に脱税などなど、考え始めると枚挙に暇がない。
 
人の心と、自然現象はコントロールできない

とは、そのむかし「成功哲学」を習っていたころに学んだが、人の心の問題を自然現象にも備えなくてはならないのが、経営者の頭の痛いところ。

人を疑い始めると、組織が弱くなる。

疑うのではなく、備える。

さらに、出来心が生まれないような、すきのないマネジメントシステムを構築しておく必要がある。

たとえば、以前おつきあいしていた商社さん。

領収証に「支払い印」を求められたことがある。

領収書に入金伝票が複写でついていて、間違いなく支払いました、と支払人がサインを求められる。

腑に落ちないことがあったので、担当者に聞いてみたら、やはりというか、集金した小切手を横領された事案があったらしい。

どこまで備えるかは個々の経営者さんの判断にお任せしよう。

じつは、もうひとつの義務がある。

種類はいっぱいあるが、納税も経営者の義務。

法人格なら、赤字でも「均等割り」という課税制度があり、利益があろうがなかろうが、一律に納税を求められる。

たしかに、一部の報道を見ていると、税金の無駄遣いじゃないかと感じるような報道もある。

が、そこは冷静に考えてみよう。

たとえが、極端かもしれないけど、強盗や殺人が日常茶飯事に起こるようなら、珍しくもなんともないからニュースバリューがなく報道されない。

被害にあった方からはお叱りを受けるかもしれないが、軽傷程度の交通事故よりも死亡ひき逃げ事故が優先的に報道されるようなもの。

つまり、珍しいから報道されるのであって、ほとんどの公務員はごくごくまじめにお仕事をしてくださっている。

道路がよくなるのも、子供たちが学校に通えるのも、年老いた両親と離れていても安心な世の中なのも、見えないところで活躍してくださっている警察・消防等々の公務員の方々のおかげ。

また、大規模の災害などに備え、消防にハイパーレスキュー隊が増え、装備も格段の進歩を遂げたりしているのも、財源があればこそ。

もちろん、そのほかの分野でも税金は有意義に使われている。

水と安全はタダだと思い込んでいると、かつて、一世を風靡したベストセラー『日本人とユダヤ人』の中で、著者のイザヤ・ペンダサンさんに言われたが、実際、安全や治安の確保には金がかかる。

そのためにも、経営者やいかなる状況であれ、雇用確保し、経済活動を通じ、利潤をあげ、適正な納税の義務を負うと同時に、将来のことを考えるなら、企業を成長発展させる義務がある。

まぁ、偉そうに語っているけど、カカトコリさんの会社はまだまだできていないところがいっぱいある。

毎月、開催している売り上げ創造塾にも「儲けたい」とか「贅沢をしたい」という方も参加される。

いままで、本当に多くの経営者さんのお世話をしてきた。

結果としてお金持ちになったのは、世のため、人のために貢献している経営者さん。

少なくとも、最初から私利私欲を目的とした人で、うまく言った事例は、カカトコリさんのところにはない。

一番収入があるやつは、今の年収は3億円ほどある。

20数社のグループ企業の経営者。

直接の社員さん、取引先の従業員さん。

各々のご家族。

ものすごい数の方々の生活を守る義務がある。

もう10年近くのお付き合いになるけど、相変わらず、大好きなランチはココ壱番屋のカレーライス。

そんな彼を尊敬している。




本日もお読みいただきありがとうございます

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