強い会社は個性尊重の経営

      2021/09/05

ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
特に法人客相手のお仕事の新規開拓を低予算で仕組み化することや、流通チャネルの改善で収益性を改善することが得意で「集客の鬼」と呼ばれることが多いです。
 
「週末は現場が忙しくて、なかなか、抜けられないんです」

という、女性経営者さん。

「もし、その日に親の葬式が入っても仕事をするの?
 交通事故にあって入院したら?
 急な体調不良で仕事できないようなときには?
 経営者に何かがあったとき、業務が止まるような弱い経営をしていたんじゃ、万が一の時に従業員さんたちはどうするの?」

先週末、経営者の勉強会でご一緒したときの話し。

お薦めの研修の申し込みをためらっていたので、ちょっとだけ、質問してみた。

その勉強会は、良い経営者になりたい人や、良い会社にしたい人のための勉強会。

社長が抜けたら、業務が滞るようでは「良い会社」とは言えないんじゃないのかなぁ?

どうしたら、良いと思う?

組織を考えるとき、このアニメはお薦め


◆ 強い会社は個性尊重の経営

「なぜ、社長がいなくても仕事が回るんですか?」

18歳の時に大阪であきんどになるための丁稚生活を開始。

以来、仕事の内容は変わっても、ずっと法人相手、特に中小企業の経営者さんとお付き合いしてきた。

前回のブログにも書いたか(苦笑

ラッキーなことに、自社の経営規模と似たような経営規模の社長さんと面談する仕事。

いつのまにか、それがお仕事になっている。

現場で教わった事の多いこと。

業種や業態、経営規模が違っても、経営の本質は全く同じ。

果敢に挑戦し、なんどか失敗し、あきらめずに挑戦することの繰り返し。

ただ、そのプロセスで、なんだかの改善をしなければ、同じ失敗を繰り返す。

失敗して悔しいから、本を読んだり、セミナーに参加したり、先輩経営者に教わったりして、成長してきた。

今回は、人事、求人、社員教育に関すること。

まだ、今の会社で専務をしていたころの失敗談。

「いつかは、全国制覇できたらいいなぁ」と漠然と思っていた。

それは、事業計画とは呼ぶには程遠いような、ノートへのラフスケッチ。

全国に9つの営業所を作り、各営業所に営業担当2名と事務員さんと・・・

事業計画ができたつもりで、いきなりの求人開始。

資金計画も、教育計画も、さらには、営業所の用地も確保できていない。

ほんと、事業計画じゃなく、たんなる願望。

一応、求職者はいたんだけど、なかなか続かない。

今から思えば、続かなくて当然。

会社のための願望であって、社員を売上製造機くらいにしか思っていなかった。

機械ならもともとはエンジニアなので修理もするし、壊れないようにメンテナンスもするけど、そんなことすらしていなかった。

そりゃぁ、続かないよね。

社員教育もしないで、いきなり現場に放り出して、「売って来い」だもの。

本当に、ひどいことしていた。

変わり始めたきっかけは、師匠に日下公人さんの『人事破壊』と、糸川英夫博士の『創造性組織工学講座』を薦められてから。

企業理念をつくり、自社の存在意義を見直し、事業方針と経営方針、営業方針を会議の場で社員に何度も話した。

あとは、現場任せ。

責任はとるから好きにしろと。

その究極が有給制度。

「好きな時に休め」

会社の業績が良くなかったら、ボーナスが出ないだけ。

逆に、会社に対する貢献度の高い社員は社長以上の年収を約束した。

今は、業務内容とメンツが変わったから若干の変更はあるものの、基本的な人事方針は同じ。

相変わらず、好きな時に休んでいる。

さらに、一番大きく変えたところがある。

昔は、事業計画に社員を合わせ、やるべきことを押し付けていた。

今は、社長が決めるのは事業方針だけ。

あとは、業績を上げるために自分に何ができるかを考え、勝手にやっている。
もちろん、承認は必要だし拒否権もあるけど、よほどでなければ拒否しない、承認のみ。
なぜ、こんなことができるのか?
自分でも気づいていないところもあるかもしれないが、会社のルールを文章化し公開している。

公開の最たるものが、決算書はもちろん、毎月の月次試算表、特に、社長の経費とスケジュールを公開している。

どんな立派な堤防もアリの一穴から崩壊するという。

せっかくルールを決めても、社長自らがルールを破っていたのでは、社員に示しがつかないし、みんなが本当に好き勝手なことをしたのでは、経営が成り立たない。

方針だけ決めたら、合理的に目標を決め、あとはそれぞれの特技を生かしてもらうようにした。

理由は簡単。

やるべきことは決まっていても、性格・知識・経歴などなど、つまり個性がある。

個性というか、個人差と言い換えた方が理解がしやすいかも?

個人差があるなら、個人差に合わせるしかない。

男性なら苦も無く持てるような荷物でも、きゃしゃな女性には無理。

でも、女性は男性にお願いすることが得意。

客先の男性に協力してもらおうが、自分で対処しようが仕事ができれば問題ない。

方針を明確にし、求める成果を明らかにして、あとは個人個人の個性を発揮し、創意工夫してもらうだけ。

実に、面白いことが起きた。

会社が事業計画を作り、仕事を押し付けていたころでは考えられなかった。

社員さんが創意工夫するようになると、自分の仕事に対する責任感が以前よりも格段に良くなった。

相変わらず、好きな時に休むけど、目標達成もあるので、休日に関係なく出勤している。

自主、フレックス制度が生まれている。

仕事を押し付けていたころには、長期休暇になると、社員さんからメモが回ってきていた。

「私たち、明日からお休みですから、このやり残しをしておいてくださいね」と。

自分で創意工夫して仕事をするようになったら、病気やケガでもしない限り、自分の仕事を自分でコントルールしている。

いろんな、先輩経営者がやっていることをパクってみただけ。

もっとも、そのためには、社員、一人ひとりの性格や思想信条、好みや趣味嗜好など、家族以上に知っておく必要はあるんだけどな。

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