社員が求める働き甲斐とは
2021/09/02
ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
特に法人客相手のお仕事の新規開拓を低予算で仕組み化することや、流通チャネルの改善で収益性を改善することが得意で「集客の鬼」と呼ばれることが多いです。
言葉ひとつで職場の雰囲気は激変する。
「社員教育は、言葉の定義づけから」
最近気になっている言葉
「愛」「誠意」「経営力」
言葉のニュアンスやイメージはみんなバラバラ
そして、人間は言葉で考えるからどのような意味合いで使っているかが共有できていないと、コミュニケーション自体がトンチンカンなことになってしまう。
さらに、同じ社内でも、立場によってとらえ方が変化してくる
例えば、お給料。
経営者から見ると、払うもの
社員から見ると、もらうもの。
では、「働き甲斐」とは?
◆ 社員が求める働き甲斐とは
立場が違えば、考え方や、関心が違うのは当たり前のこと。
なんだけど、経営者という立場になった瞬間に、面白いくらいに社員側の気持ちが判らなくなってしまうんですね。
(自分のことは、棚に上げておくけど)
たとえば、通勤がなくなったら、毎日、毎日、通勤してきてくれる社員がどんな思いで通勤してくれているのかが解らなくなってしまうように。
同じことは「働き甲斐」についても言えます。
特に創業社長。
創業社長は、その商品やサービスに対する思い入れや愛情が半端ありません。
たまたまかもしれませんが、友人が経営している書店が数件あります。
どの書店さんも初代で、読書好きがこうじて、気が付いたら、異業種から書店経営に方向転換した人ばかり。
写真撮影が好きでカメラマンになった友人も何人かいます。
ある調査によると、子供のころにあこがれていたり、好きだったりするジャンルで操業する経営者さんが圧倒的に多いそうです。
では、社員さんはどうでしょう?
とある地方の商工会さんが新卒の高校生と就職あっせんツアーを企画しました。
自治体も応援しているその工業団地は、たまたま自動車部品の下請け業者さんが多いという特色がありました。
一回目のツアーでは、マッチングが上手くいきませんでした。
そこで、二度目の就職あっせんツアーを企画しました。
二度目のツアーは、その工業団地からバスで1時間くらい離れた工業団地。
こちらも、自動車関連の下請け工場が多いことが特徴です。
二度目も、マッチングが上手くいかないばかりか、参加した高校生からクレームが出たそうです。
いくつかのクレームの中で、一番多かったのが「自宅から通い」というもの。
自動車関連に興味がある学生は、ツアーに参加した四十数人の高校生の中では、一人だけでした。
推して、察するべし。
社員さんの中で、本当にその商品やサービスが大好きで、今の仕事を続けている人が何人いることでしょう。
顧客アンケートで、お褒めの言葉を意識的に集めて、誇りに思っているのは、ひょっとしたら社長だけかもしれませんよ。
「いや、うちの商品は顧客満足度一位だから」という声が聞こえてきます。
まさかと思うけど、アンケートの設問や解答事例で誘導していませんよね?
たしかに、お叱りの声をいただくばかりでは、社員さんの士気にもかかわるので、時にはお褒めの言葉も欲しいことでしょう。
人間は社会的な生き物で、自分がしたことで、他人のお役に立っていることを実感すると嬉しいですから。
ただ、行き過ぎると、イノベーションのきっかけを失ってしまい、気が付いたときには同業他社の方が、より優れた商品やサービスを提供し、シェアを奪われているかもしれませんよ。
社員さんが求めている働き甲斐とは、まさに、イノベーション。
改革とまではいかなくても、その仕事を通じての自己成長や自己実現です。
クライアント先で、匿名アンケートをお願いしたことがあります。
95%の回答は、こんな内容でした(重複アンケート)
1位は
業務内容にこだわりはないが、お給料は多い方が嬉しい。
2位が
転職するときのために、自分のプラスになるスキルやノウハウを身に着けたい。
というもの。
年配者は1位の回答、20代は2位の回答にきれいに別れました。
社長さんが期待していた
「○○(商品名)でお客様の笑顔が見られて嬉しい」的なものは、見事にゼロ。
社長さんのご機嫌を直すのに苦労しました(苦笑
カカトコリさんは、このことを、縦軸と横軸に描いて説明することが多いです。
その仕事そのものの高みが縦軸。
関連の技術や知識を横軸。
たとえば、技術職の場合は、横軸もさることながら、技術職として高みを目指す方向も、働き甲斐になることでしょう。
社員さん自身の業務に直接は関係なくても、社会人としての成長を感じることができる技術や知識、たとえば、ビジネスメールのマナーなどは横軸。
横軸が蓄積される、つまり、本職以外での成長も働き甲斐だということです。
人事関係では「キャリアアップ」という言葉がよくつかわれます。
大手の企業になると、役職とは別に、習字や柔道のように何級とか何段などの評価をしている企業もあります。
何級以上でないと、課長昇進試験の受験資格がないとかの決まりがあるそうです。
某財閥系の社員さんからお聞きしました。
先ほどの、縦軸と横軸に近い評価をするそうです。
「キャリアアップ」は、社内だけじゃなく、社員さん側からすると、一人の社会人として、一人のプロフェッショナルとしての成長を求めているのかもしれません。
特に、若い人たちは、結婚や親の老後のことまで考えると、永久にひとつの会社に居続けることができるとは限りません。
「あ、あの会社の勤務経験があるのなら採用したいな」
次の転職に有利な人材を育てるのも経営者としての働き甲斐じゃないでしょうか。
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