代表取締役としての心構え

      2021/09/27

役職がつくことで心構えができる場合もある
代表取締役としての心構えで大切なことは何だと思いますか?

ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
特に法人客相手のお仕事の新規開拓を低予算で仕組み化することや、流通チャネルの改善で収益性を向上させることが得意で「集客の鬼」と呼ばれることが多いです。

ちょっと残念なことがあった。

何が正解かはわからんけど、

「カカトコリさんのセミナーに参加して、2年連続で、過去最高売上げを達成できました」

という、個人事業主さんからの報告。

「おめでとうございます」

その利益を原資に、どんな発展をしていくのか、ワクワク期待したのね。

節税のために、〇〇します。

という回答。

まだまだ、投資すべき課題はいっぱいあるのになぁ。

お金儲けだけが目的なら、もっとお薦めのビジネスもある。

その仕事を通じて、どんな社会貢献をしたいのか。

そのためには、決断と投資と、そして、フォローやリカバリーが本来の経営者の役割。

ということで、今日は代表取締役の心構えを考えてみた。

あなたの会社の社長は大丈夫?

写真は経営指針の骨格

これに加えて、長期ビジョンが欲しいところ

◆ 代表取締役としての心構え

1. 単なる役割にすぎない

師匠について、組織論を学んでいるときに教わった。

社長が偉いんじゃなく、社長の仕事をこなす人が偉い人。

それを聞いてなんとなく、思った。

「社長の仕事は、えらいんだ」と。

岡山弁になるのか、関西弁になるのか、はたまた、共通語なのか知らんけど、我が本拠地岡山の言葉では「えらい」とは、しんどい、苦しい、大変、激しいなどのニュアンスがある。

現実として、知り合いの経営者仲間でも、若くして亡くなる方はいらっしゃる。
 
「病は気から」という言葉があるし、「職場のメンタルヘルス」なるものを弊社で講習した時に、美人スタッフに言われた。

「うちで、一番、ストレスを抱えているのは社長ですよね」と。
(きっと、愛されているに違いない 苦笑)

2. なぜ、ストレスが多いのか。

リーダーの役割は、チームの構成員の意見を拝聴しまとめること。

なんだけど、本当に、みんな、好き勝手にほざいてくれる。

中でも、代表取締役、つまり、社長ともなれば、少なくとも、5年先を考えて、業務判断をしているはず。

ところが、役職にもよるが、昨日や今日の問題が回ってくる。

ついつい、言いたくもなる。

「企業理念」や「経営理念」に照らし合わせて考えてみ、と。

せめて、部署の方針書や事業計画を参照してもらいたいと思っても、なんだかんだと言いながら、問題の本質は、もろもろの経営指針を社員さんたちと共有できていない、社長の責任。

つまり、社員を叱るということは、そのまんま、戦隊ヒーローのミラー攻撃にあってしまう。

では、どうすれば、改善の方向に進んでいくことができるのだろうか?

3-1. トップダウンの限界
 
たとえば、経営理念をトップが決め、経営理念を具現化するために何ができるかを社員さんたちに検討してもらったらどうなるだろう?

人間は、自分の発言に意識しようが、無意識だろうが責任を感じるという心理学の説がある。

ところが、この説には落とし穴がある。

自分が当事者の時だけしか効力がない。

つまり、いくら社員さんたちの意見を吸い上げようにも、当の本人が、当事者意識が低ければ、目的を果たせない。

こんな、事例がある。

某企業で、人事異動を掲示した時のこと。

当事者がこんな発言をしたのだとか。

「人事? 所詮、ひとごと(人事)でしょ?」

思わず、部長がずっこけたのだとか。

ならば、打開策は、トップが原案を作成し、それをたたき台にし、社員全員(パートさんやアルバイトさんも含む) の意見をヒアリングしてみてはどうだろう?

たしかに、時間はかかるし、社長の思わないようなものになるかもしれない。

でも、こんな言葉を聞いたことがないだろうか?

「中小企業の業績は97%以上社長の責任」

「人間がどこまで成功できるかは、その人のイメージするところまで」

なにが言いたいのかと言うと、ひとりの人間の考えることなんか、たかが知れているということ。

昔から、言うではないか「三人寄れば文殊の知恵」と。

ここで、注意してほしいのは、同族企業にありがちなんだけど、おなじような立場の人間が三人寄っても、似たような意見しか出んよ。

腹が立とうが、耳が痛かろうが、まったく違う立場の人、たとえば、入社5年未満の社歴の若い人や、大手企業には義務付けられるらしいけど、自社とは全く関係ない、経営者の意見を聞いてみるのも、良いかもしれないね。

3-2. 本当の率先垂範とは

「仕事」とか、「おつきあい」を言い訳に使っていませんか?

領収書を経理に回すときに、苦しい言い訳が必要なことをしていませんか?

某社で実際にあった話(さすがに、そのまんまだとヤバいので若干脚色)

社長の忘年会の領収書が3次会や4次会まであったのだとか。

情報をキャッチした専務が主催社の幹部さんと打ち合わせの時、ポロっと言ったんだって。

「この前は、弊社の社長が、4次会が楽しかったぁと、喜んでいました」と。

鳩が豆鉄砲を食ったよう顔にピンと来た、専務が、帰社後、領収書の先をネットで検索したら、風俗店だったって。

社長はバレていると思っていないのか、専務によると、調べた範囲では、明らかな公私混同と言うか、「おひとり様宴会」を楽しんでいたらしい。
 
経営規模が十人未満なら、社長も現場の業務をこなさないといけないことがあることでしょう。

それを率先垂範とは言いません。

本当の率先垂範は、社長自らが社の理念や方針などの、もろもろのルール厳守すること。

組織と魚は頭から腐ると言われています。

代表取締役は、ある意味、代表取り締まられ役。

たとえば、社員さんが20人いたとしましょう。

社長の目が届くのは、20分の1です。

ところが、社長は40個の目が監視されているのです。

「(みんなで)決めたことは守る」というのは、集団行動、集団生活の最低限の基本ルールじゃないでしょうか?

さらに、勉強してみたい方は、拙著『小さな会社のオープンルール経営のススメ』(同友館)を読んでネ

ついでに言えば、新品を買ってくれないと、印税が入らないので、よろしく。

4.  社長の仕事の醍醐味とは

経営者が集まると、時々、年商を自慢する人もいる。

経営コンサルタントと言う仕事柄、いろんな業種の企業様の相談に乗らせている。

あえていえば、業種により、何億だろうが、何十億だろうが、何百億だろうが、まったく驚かない。

数字的には、まったく別の指標をチェックしているからでもある。

ただ、面談していて「この社長さんは凄いな」とか「この会社は間違いなく伸びるな」と思うときがある。

何かというと、社員さんたちの愚痴を言うかどうかを見ている。

心の中で、つぶやきながら。

「最終的に採用したのは、あんただよね」と。

逆に、社員さんの成長を自慢している社長さんの会社はコンサルのしがいもあるし、業績もすごい勢いで伸びる。

5・ 経営者の心構えをまとめると

自分一人では、できないことがいっぱいある。

だから、助けてもらっているんだ。

そのことを忘れないようにしたいものだ(自戒も込めて




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