自然法則に学ぶ安定経営とは
2023/07/05
ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
販路拡大や販促支援のサポート役。
時々、叱るので「集客の鬼」と呼ばれています。
得意分野はコンサルタントコンサルティング。
やっぱり基礎教育の弊害なんかなぁ~
今月のリクエストに決算書が苦手という主旨のものがあった。
決算書に必要なのは、足し算、引き算だけ
数学じゃなく算数の世界
サルには解らんでも、小学生なら作れるということ
もちろん、分析には割り算も出てくるけど算数で習うよね
で、なんで数字が苦手な人が出てくるのかと考えてみた。
小学校の先生が文系だから。
自然科学の領域を丁寧に教えないと、理系科目だ、文系科目だと、おかしな枠を作ると真の教養人は育たないよ。
そもそも、数式の意味を理解するのも日本語であり、読解力なんだけどな。
ほんとうに、ゆとり教育が日本人をアホにした。
自然科学からもビジネスに使える普遍的なヒントはいっぱいあるのになぁ。
あの大将と簿記免許持っている癖に数字を読めない彼女のために
大は宇宙から小は夫婦関係に至るまで
世の中のありとあらゆるものに自然科学の法則が働いている。
◆ 自然法則に学ぶ安定経営とは
1・ 人類は進化し続ける
遺伝子的には南アフリカのルーシーから人類は始まったと言われている。
600万年から700万年前のこと。
なんで、そんなことがわかるのかというと、人類が進化し、次々に技術が進化しているから。
その後、20万年から30年前に新人類ともホモサピエンスとも呼ばれている今の人類に近い状態になってきたのだとか。
西暦とか、皇紀とか、言ってもその差は600年ほどだし、人類に歴史から見ると、ごくごく最近のこと。
人類が進化すれば、技術も文化も、もちろん文明も進化している。
ということは、市場(マーケット)も進化し続けるということだよね?
納得いただけましたでしょうか?
合点??
2・ 自然法則から学ぶべき大切なこと
さらに広げて、地球誕生、太陽系誕生、銀河系誕生とさかのぼっていくと、どんなことに気づくと思う?
興味のある人は調べてもらうとして(調べるのが面倒 こらぁ
結論的に言うと、生まれた瞬間から死に向かって進み続けているということでもある。
生まれたての星はキラキラ輝いて見えるけど、寿命を迎えた星は自分で光を発することはない。
さらにエネルギーバランスが弱くなり、近く(と言っても宇宙の近くだから、北海道の隣まで2時間よりも遠い距離)の星との距離間隔もおかしくなり、引力バランスが崩れ、いずれは(と言っても何億年とか何百億年先)自分の重さに耐えられなくなり、ビッグバンをおこし、新たな星の元になる星屑として宇宙をさまよう。
仏教でいう、輪廻転生に似ているよね。
で、カカトコリ流に表現するなら、こういうことだと思うよ
『形あるものは崩れ
生命(いのち)あるものは必ず滅す』
これが、高校物理では実力試験で「0点」だったカカトコリが、大学で物理を理解できるようになり、その後、工学博士について研究をしていたころに気づいた究極の自然法則。
まぁ、どこが究極なのかというと
自分で言っているだけなんですが、なにか?
もっとも、とんちで有名な一休禅師も
めでたさもちゅうくらいおらが春
正月は冥土の旅への一里塚
と詠んでいるからね。
3-1・ 流行るビジネス・廃れるビジネス
覚えておいてほしいキーワードは「波乗り」
今から50年ほど前に、日本経済新聞社さんが、『企業30年説』という論文を発表した。
最初に呼んだのは、大学生だった1980年代。
東大阪市に住んでいて、多くの中小零細町工場を見ていて、内部事情である事業承継の問題だと思っていたんだけど、じつは、それだけじゃないんだよね。
お客様の集合体である市場(マーケット)も進化し、個々のお客様の生活様式も変化していくし、工業技術も日進月歩の輪廻転生を繰り返している。
かりに、ニーズは不変でもお客様のかかえる課題の解決方法は変わってくる。
そこで、行政的には生き残り策をサポートするために「第二創業」なんて言葉を生み出した。
第二創業にとりかかるときの一番のボトルネックは何だと思う?
既存社員との温度差、特に先代が存命の間は本当に大変だよ。
しかも、創業者だったら本当に大変。
創業者の協力が得られたとしても、今度は、古参社員が面従腹背してくるからね。
考えてもみ、あと数年で定年という時期に、新しいことに挑戦しろと言われることの面倒くささ。
記憶力も体力も若い時ほどじゃない状態。
万が一、失敗し定年を前に解雇でもされたら退職金はどうなるの?という不安かな気持ち。
さらに、熟年離婚なんかされたらどうやって生きながらえていくの?
そう考えるのが従業員さんの人情というもの。
個人の責任でもなく、景気のせいでもなく、売れなくなる状況があることをいかに納得してもらい、かつ、協力してもらうか。
人間って、理解できても納得できないと行動を変えることはできないからね。
第二創業がうまくいかない理由の一つに感情的なコンセンサスを得ることができないということがあることは、実際に中小企業を事業承継したことがない人にはわからないと思うよ。
3-2・ 第二創業がうまくいかない理由
先ほども言ったように、コンセンサスがキーワードになる。
面従腹背のベテラン社員はパワハラだと言われようが、なんだかんだと言い訳を捏造されようが、まだ、しぶしぶでも、不平不満を抱えながらでも、少しは前に進んでくれる。
ややこしいのは先代経営者、なかでも創業者のコンセンサスを得ること。
今までのビジネスがだめになってきたから、別のビジネスのことを考えている。
と、経営の話し。 ビジネスの話しをしているだけなのに、ほとんどの場合、大げんかになる。
なぜ喧嘩になるのかというと、ビジネスの話をしているのに、「お前はダメだと」いうように誤解されてしまう。
ビジネスが寿命だという話なのに、人格否定をされているように感じるんだよね。
より解りやすくいえば、カラオケが下手だったり、運動が苦手だったりすることと、その人の人間としても魅力は基本的に関係ないし、むしろ逆に人間らしく思えるよね。
ところが、そういった区切って考えることができない人は、ごちゃ混ぜに混同して受け取ってしまう。
思うに、幼少期にでも、なにかが不得手なことや、産まれた環境のこととかで、いじめられたことがトラウマにでもなっているんだろうか?
ビジネスそのものが魅力的でなくなったと発言したことが、どこでどのように誤変換されるのか「あなたは魅力的じゃない」と解釈されるんだよ。
これ、実は第二創業だけじゃなく、職場のミスコミュニケーションの中ではよくある話し。
たとえば、「テレアポ」という営業方法があるよね。
営業コンサルをしている友人によると、99パーセントの「テレアポ」電話が「ノー」の返事。
話している途中で電話を切られたり、「忙しい」「興味がない」「うるさい」などの拒否の言葉だったり。
受け入れてもらえない返事を何度も繰り返されると、ほとんどのアポンインターはメンタルに異常をきたすのだとか。
テレアポそのものや、ビジネスの内容に興味がないなどの拒否を伝えているのに、自分自身のことを拒否されたと思ってメンタルと病んでしまうのだとか。
このように、どんな人でも、自分の人格や存在を否定されると、マイナスの感情が湧いてくるよね。
だから、。大喧嘩になってしまう。
特に、創業者は「このビジネスをすることで自分自身も家族も、お客様も、多くの人々をハッピーにしよう」と思い込んで、文字通り、人生をかけて勝負してきたわけだから、ビジネスに対する愛情や思い入れは後継者の計り知れない部分がある。
ビジネスと、自分のすべては同じだと思い込んでいる。
何十年にもわたり。
目的、目標、手段のうち、手段を変えようとしているだけなのに、目的、目標、手段を否定されていると受け取ってしまうらしい。
どうしたら、この問題を解決できると思う?
解決策のひとつは「共通言語を持つこと」
もうひとつは・・・・・
4・ 安定経営することをルールにしよう
先ほど、目的・目標・手段って言ったよね。
安定経営は目的ではありえないよ。
目標または手段ではあるけど。
企業の存在目的は経営理念の実現であり、その活動を継続するための数値的な裏付である目標であり、目標を達成するための手段。
何のために経営するのか、なぜ、安定経営を目指すのか、安定経営のためには、時代の変化に対応し続ける必要があることを会社のルールにすることをお薦めします。
より、具体的には拙著『小さな会社のオープンルール経営のススメ』(同友館)を読んでみてネ
【昨日の嬉しかったこと】
先月引っ越した次男坊が泊まりに来た
引っ越しと言っても、洗面具とコーヒーサイフォンだけ
着替えも、お茶碗も、お布団さえも実家に置いたまま
本当に自立する日が来るのか?(苦笑
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