起業家は他人の失敗から学べ
2021/09/05
ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
販路拡大や販促支援のサポート役。
時々、叱るので「集客の鬼」と呼ばれています。
得意分野はコンサルタントコンサルティング。
朝礼前の雑談は、岡山でもコロナ患者が見つかった話題からスタート。
取引先などのコロナの影響はどうなんだろうという流れになり、ちょっとビビっている。
一部、海外のお仕事があるんだけど、基本的に通勤も禁止されているらしい。
人間の往来の次は、物流の制限かと思っていたら、テレワークの出来ない加工業や製造業はどうするべ?
「悲観的に備え、楽観的に対処せよ」
という危機管理の基本に戻ろう。
失敗はしたくないもんな。
ということで、今朝は「失敗」をキーワードに考えてみた。
成功は真似しにくいけど、失敗を避けるという選択肢もあるよね。
写真は昨日の岡山市長の会見より
◆ 起業家は他人の失敗から学べ
1・ 成功談からは学べない
「成功」というとどんなイメージがありますか?
成功物語の基本パターンというのがあるのね
今は〇〇で成功しています
でも、昔は全くのダメダメ人間でした。
ところが、○○したことや、○○さんのアドバイスで発奮し、「これじゃいかん」と努力し始めました。
でも、お金も、人脈も、時間も、知識や経験もなく○○という壁にぶつかりました。
何度も、何度も、アタックしてもうまくいかなくて、気分転換に〇〇に行ったとき、奇跡のような出会いがありなんとか、その壁を乗り越えることができました。
「好事魔多し」とはよく言ったもので、これからと言うときに、信頼していた部下に裏切られ、自暴自棄に陥りました。
そんなとき、出会ったのがメンターの〇〇さん
○○さんの指導で、再びチャレンジし、いくつかの山や谷や川を乗り越えて、やっといまの〇〇になれました。
という、基本演出があるのよ。
同じ状況に自分がなれると思いますか?
たとえば、松下幸之助翁は小学校もろくに出ないで、丁稚奉公からビジネスの世界に入ったわけだけど、もし、現代においてそんな両親や雇用主がいたら、児童福祉法違反だよね(笑
そもそも、講演会や書籍になった時点で、すでに過去の事例であり、社会環境や経済環境などの外部環境も、見込み客のライフスタイルも違うからね。
2・ 失敗にはパターンがある
お金や時間の使い方がルーズ
企業内での公私混同
違法なグレーゾーンに手を出している、または、過去がある
創業者に多い組織化の失敗
感情や血縁によるえこひいき人事 などなど
3-1・ 平家はなぜ滅亡したか
ご存知、平家物語の冒頭部分
中高生の頃に暗記した方も多いのでは?
ここから引用
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽、梁の朱忌、唐の祿山、これらは皆舊主先皇の政にもしたがはず、樂しみをきはめ、諌めをも思ひ入れず、天下の乱れむ事を悟らずして、民間の愁ふるところを知らざつしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。
近く本朝をうかがふに、承平の將門、天慶の純友、康和の義親、平治の信賴、これらはおごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは六波羅の入道、前太政大臣平朝臣清盛公と申しし人のありさま、伝へ承るこそ心もことばも及ばれね。
ここまで引用
実はこの中に、失敗するための要因が説明されている。
この部分
『舊主先皇の政にもしたがはず、樂しみをきはめ、諌めをも思ひ入れず、天下の乱れむ事を悟らずして、民間の愁ふるところを知らざつしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。』
この部分の意味が理解できないと、どうせ成功しても長続きしないよ、というねたみの物語りになってしまう。
以下は、カカトコリ風超訳
企業理念を無視したわがまま放題、夜な夜な、酒池肉林の遊興三昧、部下の忠告も無視し平日もゴルフばかり、社内風紀の乱れにも便乗し、社員やそのご家族の苦労や努力に配慮せず、会社や社長への期待も知らないでは、倒産するのは当たり前。
きょうび。そんな社長いるの?って思うでしょ。
つい最近も近い感じの社長を見つけたよ。
200人くらいの経営者の集まりの中で3人ほど。
20年以上、経営コンサルタントのお仕事をしていると、少し話しただけで判ってしまう。
どうするかというと「朱に交われば赤くなる」ので、なるべく距離を取るよ。
巻き込まれたくないから、失敗に。
3-2・ ローマ帝国はなぜ滅んだのか
高校時代の世界史の先生がローマ史が専門の元東京大学の教授
一年間で、ローマ史しか教えてくれないので、ほかの国の歴史は自分で勉強するしかないという名物先生だった(苦笑
そんな先生だったけど「ローマ帝国はなぜ滅んだのか?」という疑問には、実に興味深い説を持っていた。
高校時代には理解できなかったけど、大人になり、社会で働くようになり、部下を持つようになり、さらに『君主論』を勉強してから、少しは理解できるようになったかも
その先生によると、国家を維持するのは政治と同時に、それを支える行政マンや市民がいることが必要になる。
いくら、立派な経営理念があっても社長一人では組織経営はできません。
支えてくれる役員さんや部課長さん、そして、現場でご苦労されている社員さんたちがいるから組織経営が成り立つんだよね。
ところが、ローマ帝国は現場の中でも、一番大変な警備の仕事を傭兵に振ってしまった。
平穏な時は良いけど、いざ、戦争がはじまると、傭兵だって生命は惜しいから逃げるよね。
そもそも、自分の国家じゃないし。
ちょっと、横道にそれるよ。
日本は資源の無い国。
原料を輸入し、加工という付加価値をつけて輸出することで、明治維新後、世界史に先例を見ないほど躍進してきた国。
ところが、80年代のドーナツ化現象でどうなった?
そこに、今回のコロナ騒動でしょ。
海外の自動車工場と、多くの関連下請け現地工場の閉鎖。
大変なことだよ。
4・ 平家は頭から、ローマは足元から
つまり、経営者だけでもダメだし、社員だけでもダメ
労使が知恵と努力を結集しないとうまくいかない
「そんなの当たり前」と思うかもしれないけど、ほんと、失敗のパターンは繰り返されているんだよ。
いかに失敗のあり地獄につかまらないようにするか。
成功を夢見るのもよいけど、失敗しないように気をつけようね。
5・ 自分を戒めるためにどんな習慣を身につけますか?
【昨日の出来たこと&嬉しかったこと】
約5000文字の執筆
溜まっていた読書ノート
一気に5冊分
珍しく、再読したい本があった
ラッキー
てくてく活動は雨降りの予想だったのでお休み
左右のハムストリングスが張っていたので、良かったのかも?
音声教材を聞いていたら、新しいビジネスをひらめいてしまった。
マーケットを作らなくては。
趣味の日本史のお勉強
次男坊が晩御飯を食べに来た
一人住まいにも慣れたらしい
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