財務マネジメントの限界とは
2021/08/25
経営者の役割は財務管理だけじゃありません。
財務諸表はあくまでも参考資料。
財務内容をよくするために必要なこととは
ようこそ 岡山の経営コンサルタント カカトコリです。
ビジネスの入り口は集客です。
集客を入り口とした経営コンサルタント。
販路開拓や販促支援のサポート役。
時々、叱るので「集客の鬼」と呼ばれています。
得意分野はコンサルタントコンサルティング。
「まるで『町工場の娘』(諏訪貴子著 日経BP)のような話ですね。」
いきなり初対面でこんなことを言ってしまった。
ご主人の急逝を受けて、若くして社員さん達のために事業を引き継ぎ、なんやかやとすでに10年以上社長をやっている美人経営者さんとお会いしてきました。
まさか、自分が経営者になるなんて思っていなかったので、何をしたら良いのかまったく判らない状況からのスタート。
経営者というと、どうしても男性が多い世界。
「男になんか負けるもんか」と気負うタイプと、「女性らしさ」と武器にしなやかに対応するタイプの女性経営者さんがいる。
彼女は後者のタイプ。
名刺に加えているひと工夫がすごかった。
業務内容も把握していなければ、営業経験もない、ましてや財務諸表なんか見たこともない。
もちろん、経営者の役割も知らない。
そんな彼女が10年も経営を続けることができているコツは・・・
写真は『町工場の娘』がドラマになったときのモノ
◆ 財務マネジメントの限界とは
【数字でやる気は測れない】
経営者には大きく分けると、3タイプがいるそうです。
現場で鍛え上げた職人タイプ。
とにかく売るのが得意な営業や販売でブイブイ言わせていたイケイケタイプ。
そして、経理や財務出身の官僚タイプ。
それぞれのタイプに一長一短あるんですが、今日は官僚タイプが気を付けるべきことをお話しようと思います。
帳尻さえ合えば良いと思っていると数字が落ち込んだ時にいかにして業績を回復するのかが見えてこないので注意してくださいネ
【数字の意味】
数字は目標であり、結果でしかない。
「今月も目標達成できてうれしい」とか「目標達成まであと5パーセント」なんて、目標を達成することがマネジメントの役割だと思っていると、痛い目に合いますよ。
目標数字を達成すること以上に、重要なことは目標達成の再現性じゃないんですか?
たまたまラッキーで達成した150パーセントと、コンスタントな85パーセントの達成率だとついつい150パーセントの達成率の方を重要視していませんか。
再現性のない150パーセントは、北原白秋の「待ちぼうけ」のようなもの。
ご存知ない方のために、歌詞の一部を紹介します。
ここから引用
待ちぼうけ、待ちぼうけ、
ある日せっせと、野良かせぎ、
そこへ兎が飛んで出て、
ころり、ころげた
木のねっこ。
ここまで引用
野良仕事をしていたら勝手にウサギが捕れた。
その日以来、この若者は野良仕事をサボって、ラッキーをひたすら待つようになり、いつの間にか、田畑が荒れ放題になってしまった、という歌ですよね。
小学校の音楽の時間に習ったような気がする。(尋常小学校じゃないよ
【プロセスをマネジメントしているか】
プロは数字で評価され、数字で報われるという一面があることは事実ですし、目標をないがしろにしても良いという意味ではないので誤解の無いように。
数字は目標であり結果でしかない
と言いましたが、結果を出すのは感情を持った人間です。
肉体的にも調子の良い時もあれば、そうでない時もあることでしょう。
メンタルヘルスもフィジカルヘルスも重要ということです。
メンタルヘルスの大きな要因には職場での対人関係もあるそうです。
檄を飛ばすだけで目標が達成できるなら、管理職は楽なもんです。
そうでないから、大変なんですよね。
どうしたら良いと思いますか。
どうしたら、スタッフがやる気になると思いますか。
【社長ダメ出し会議】
業績の97パーセント以上は社長の責任です。
メンタルヘルスもフィジカルヘルスも、大きな意味での労働環境が影響しています。
良い労働環境を構築しようと思えば、もちろん、先立つものが必要になるのは自明の理。
経営理念に基づき、事業計画を立て、スタッフさんや社外のビジネスパートナーさんたちにも協力しても対ながら、業績をあげ、良い会社にしていくのは経営者の責務です。
それが出来ていないから、もろもろの問題が発生し、積もり積もって、健康にも影響するようになるのです。
ということは、スタッフさん達の欲求不満や要望のはけ口になってあげて下さい。
もちろん、すぐにはできないような要望もいっぱい出てくることでしょう。
大切なのは、社長が全身全霊を傾け聴くこと。
一切の言い訳も反論も無しで。
イメージは組合との団体交渉。
団体交渉が怖いなら、パートさんも含め、全社員さんとの個別面談でも良いです。
大切なので繰り返しますが、社長が自らの意思でスタッフさんの心の中にあるわだかまりを受け取ることです。
人の意見をヒアリングすることは、相手のことを信頼し承認することにつながるということはご存知ですよね。
武士は己を知る者のために死ぬ、という言葉があるように、人間は自分を信頼し認めてくれる人が大好きです。
数字だけでマネジメントできるほど、企業経営は簡単じゃないということです。
ちなみに、カカトコリさんの事務所では、毎月、第一営業日が「社長ダメ出し会議」と決まっています。
最初の頃は遠慮していたけど、今では・・・忌憚のない意見がすごい勢いで飛び交ってくるので、防戦も大変(汗
【大切なこと】
社員がやる気になれば、結果は勝手についてくる
いかにして、社員さん達にやる気を出してもらうか。
【昨日の出来たこと&嬉しかったこと】
よくよく考えたら、上場企業と競合している案件があることに気づいた。
推すべきか、引くべきか。悩ましいところ。
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