中小企業の求人は社会性から

   

企業の社会貢献というと環境保護に取り組むパタゴニアのような事例が脚光浴びる。
中小企業にも相応しい社会貢献がある。
雇用の創出、地域への納税など。
当たり前の中にも、社会貢献の案件はいくつもある。
当たり前にやっていることの中からヒントを見つけよう。
 
今朝の気になった言葉
 
 パタゴニア
 

 
 貿易
 
先月の貿易収支が2兆8000億円余りの赤字となり、1か月の貿易赤字としては過去最大となりましたという報道
 
エネルギーも資源もない我が国には貿易は必須な経済活動
 
今では、衣食住などの生活必需品の多くも貿易に頼っている。
 
円安になれば物価高になるのは当然のことだし、貿易収支が赤字になり円が海外に出ていく。
 
手を打たないと国が貧乏になり、庶民も貧乏になる
 
目先の物価高対策よりも、円安対策に取り組んだ方が良いんじゃないのかなぁ。
 
 
「地球が唯一の株主になった」
 
カッコいいねぇ
 
パタゴニアの創業者は、自身と家族が保有している30億ドル、日本円にしておよそ4200億円相当の株式のすべてを環境保護活動に取り組む団体などに寄付したと発表しましたそうです。
 
ただし、自社の理念の実現のために、2パーセントは議決権のある組織に寄付したのだとか。
 
すごい社会貢献じゃ
 
じゃぁ、自分も30億ドル寄付しようとは思わなくても、なにかしなきゃと思いました?
  
改めて何かをしなきゃならないんでしょうか?
 
特に中小企業は存在そのものが本来の社会貢献のはずなんだけどなぁ
 
今日は、そんな飲食店さんからの求人と社会貢献がらみの質問が届きました
 
その仕事を通じてどんなことをしていますか?
 


ビジネスの入り口は集客です。

集客を入り口とした経営コンサルタント。

良い会社を創りたい良い経営者さんに寄り添います。

時々、叱るので「集客の鬼」と呼ばれています。

多くのクライアントさんから

「解かりやすく実践的で、成果に結びつく」と好評をいただいています。
 

ロレックスを買ったという友人にオメガとの違いをレクチャー
   
ロレックスは日付が瞬時に変わる
オメガはゆっくり変わる


◆ 中小企業の求人は社会性から
 
 
 
【博愛主義】
 
女性店長からこんな質問が届きました。
 
ここから

アルバイトの求人を出しているのですが、本当に欲しいのは20代前半です。
応募が多いのは40代から50代です。
どうすれば20代前半の人たちを求人することができるようになりますか?
    30代 飲食店店長 女性

ここまで

素敵な質問をありがとうございます。
 
求職する人たちには個々の事情があるとは思いますが、最近の若い子たちの受けている教育のことはご存知ですか?
 
最近の若い子たちは、本当に優秀でよく勉強しています。
 
もっと不順異性交遊をしろよ、と思うんだけどなぁ(笑
 
特に、最近の若い子は小学生の頃からSDGSの教育を受けているので、仕事なら何でもいいなんて思っていません。

仕事と社会との関係、つまり、社会性に対し非常を通り越して、異常なほど敏感な傾向があります。

最近も経営者仲間から求人面接で逆質問され戸惑ったと聞きました。

学生さん曰く

「御社の社会貢献活動について教えて下さい」

と、質問されたそうです。

たとえば、飲食店なら食品ロスを少なくするための活動とか、食育活動とか、感染防止活動を含む衛生活動とか注目されますよね。

それだけで良いのでしょうか?

勘違いしないで下さいね

改めてなにか特別なことを始めようという主旨ではありません。

当たり前にやっていることが、当たり前すぎて感覚が麻痺していませんか?と言いたいんです。

たとえば、飲食店なら営業前にお店の前をお掃除しませんか?

お掃除をしている前提で話を進めます。

なんで、営業開始前にお店の前を掃除するの?(チコちゃん風に)

「お客様に気持ちよく来店してもらうため」と答えたら、きょうびの若い子に叱られるよ

「ぼ~~~っと、生きてんじゃねぇよ」って。

街の治安維持活動に貢献する活動です(キッパリ)と答えなきゃ。

アイラブNY作戦って知っています?

ジュリアーニさんが市長になったとき、街の治安の回復が大きな課題でした。

殺人、強盗、レイプなどなど

取り組んだことは、地下鉄の車両の落書きを消去することと、街のあっちこっちにゴミ箱を置いたこと。

人は綺麗な環境だと気分が良くなり、悪いことをしにくくなるという心理が働くそうです。

逆もまた然り。

日本でも、交差点の植え込みにゴミの多いところと、ほとんどゴミのないところがありませんか。

誰かが空き缶を投げ捨てていると、後から来た人もついついゴミを廃棄するそうです。

ヒヤリハットと同じで、小さな悪いことがいくつか集まるともっと大きな悪いことが連鎖的に起こるんです。
 
人の心理って不思議ですよね。

と、若い子に話したらどうなると思いますか?

なんなら、ついでに「神は細部に宿る」という話もしますか?

シェフがクビにナプキン様のものを巻いている理由とか。

当たり前にしていることの中にも、歴史をたどったり、本質を探ったりすると社会貢献につながることがいっぱいあるはず。

そもそも、どんなお仕事でも世の中のお役に立っているからこそ、利潤の追求という経済活動を許されているんですよ。

利益を上げることで、雇用の機会を提供できるし、納税もできる。

そんな当たり前のことを忘れていませんか?

 

【ミッション】

店長という肩書なので、オーナーなのか、創業者なのか判らないのですが、起業の理念はなんなんでしょうか?

飲食の仕事を通じてどんな価値観を世間様に伝えたいんですかね?

飲食のお仕事を通じて、どんな人にどんな価値を提供し、どのように喜んでほしいんですかね?

食事って、飢餓を防ぐだけならどこで何を食べても良いんでしょ?
 
なぜ、高いお金を支払ってまで、お店でお食事を頂くんでしょうね?

何かの価値があるからでしょ

どんな価値があるんでしょうね

カカトコリさん流の答えはあるんだけど、借りてきたものでは説得力が薄まるので、是非、オーナーさんや既存のバイトさんも交えて一緒に考えてみましょう。
 
同業社も多いお仕事ですから、間違えてもよその飲食店がコピーできないものを作ってくださいネ。

 

【余談ながら教育の背景】
冒頭で『博愛主義』と書いたよね。

なお、ここからは私見なのでスルーしたい方は遠慮なくスルーして下さい。
 
最後のまとめに飛んでください。

『歴史は勝者により塗り替えられる』
 
古今東西歴史の常識。

我が国は、博愛主義ではなく、和を以て貴しとなす、から始まり、最近ではアジアの同報をアングロサクソンから解放しようと『八紘一宇』をスローガンとして掲げた。

ご存知のように『八紘一宇』のあと、多くのアジアの国々が独立に成功した。

その前は、お隣の中国では北からチンタオのドイツ、シャンハイのフランス、ホンコンのイギリスなどの例を出すまでもなく、アングロサクソンにいいようにあしらわれていた。

よく、戦争は外交の一部と言われるが、さらに言えば外交は政治の一部でもある。

戦勝国が敗戦国から諸々の利権を奪うのは歴史をひもとけば当たり前のこと。

国家百年の計などと言うけど、場合によっては千年単位で考えているんじゃないかというようなことにも、海外視察に出ていくと感じることがある。

占領軍として乗り込んできたあの国は、自国も戦争で疲弊していたにもかかわらず、小麦とミルクとチョコレートなど、自国の文化を持ち込んできた。食糧支援という名目のもとに。

「食文化」と言うじゃろ。

文化の押し付けという見方もできるよね。

もっとも、文化などと高尚なことを考えなくても、食糧に困窮したらなんでも食うけどな(笑

若い人たちは知らないだろうけど、今から約40年前に我が国にも週休二日制が始まったころのこと。

ちょうど、カカトコリさんが社会人になりたての頃のこと。

『我が国の強みは勤勉さである』と教育されてきた。

戦後の復興や朝鮮戦争などをきっかけに、高度成長を続けていたころ。

「このままでは、日本にやられてしまう」ということで、ジャップと同じようなノリで「エコノミックアニマル」という言葉もマスコミをつかって流布された。

何人かの偉い人たちが「お金儲けばかりじゃダメだよな」と感じたんだろうな。

たまたま、大学の同窓会があり母校にお邪魔しビックリしたことがある。

休講などを告知する掲示板のよこにカリキュラム表が掲示されているのだが、まだ世の中で週休二日制になっていないのに、大学は週休二日制になっていた。(文科省のさしがねだろうな)

学生の頃から週休二日制が当たり前になっていたら、就職先も週休二日制の企業を選ぶよね。

東京の大田区のように、中小零細の工場が多いことで有名な東大阪に住んでいたんだけど、知り合いの中小企業が次々に週休二日制に踏み切った。

その数年後には小中学校で週休二日制が始まった。

小さい子がいると、じじばばがいないご家庭では大変なことになるよね。

おとなを変えようと思っても難しいので、子供から変えていくというまさに長期的な計略。

歴史は繰り返すのかなぁ

ちなみに、博愛主義はキリスト教の大きなファクターです。

キリスト教を否定する気は微塵もないんだけど、勝手に価値観を押し付けないでくれる

 

【対応できるものが生き残る】

ただ、現実として、多感な時期にインプットされた価値観はそうそう簡単に代わるものじゃありません。

なので、我々中小零細企業も求人だけじゃなく、企業活動のあらゆる場面で、自社と社会のつながりや貢献を情報発信していく必要があるんでしょうね。

ちなみに、百田尚樹先生の『海賊と呼ばれた男』のモデルとされる出光興産の創業者出光佐三さんは『公共の福祉』という言葉をよく使われていたみたいです。

近い概念としては近江商人の『三方良し』

最近、SDGSがどうしたこうしたと上っ面だけで話題にする人は好きになれないんだけど、元々、日本人の中にも遺伝子が入っているんだと思うな。

ながながと余計なことも話したかもしれません。

自分たちは、飲食の仕事を通じて、どんな人にどんな貢献をしたいのか

どうすれば、仕事に誇りが持てるのか、持ってもらえるようになるのか

ぜひぜひ、社内で討論しましょう。

素敵な質問をありがとうございます。

どうなったかも教えてくださいネ

いつかどこかでお会いできることを楽しみにしています。


【過去セミナー参加者の声】
  

【昨日の出来たこと&嬉しかったこと】
 
年老いた母の転院の付き添い
  
こっちから
  
こっちへ
今度の病院はお寺さんが近い(苦笑
 
専門家の先生と打合せ
資格職なので仕方ない部分があるんだけど「オチ」に感心した
 
セミナー会場で打ち合わせ
 
市役所に出頭
「3時間待ち」と言われたので、3分の立ち話で問題解決に成功
自分のコミュニケーションスキルというか、交渉術に感心した
 
ビジネスパートナーと打合せ
相手の性格も考慮する必要があるなという気づき
 
クライアントさんとスケジュール調整

 




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