お客様を愛しているか？

2022/11/10 2022/11/11

経済を知っているからと言って経営できるわけではないが
経済を知らないと経営できない
そんな言葉を思い出した農家さんからの質問。
利益は経済活動の原資。
利益を確保しないと活動を継続することできません。
必要な人に必要な情報発信をし続けていますか？
情報発信はブランド化のためには必須。

今朝の気になった言葉
　
　サクマ式ドロップス
　
と
　
　ラリー
　
12年ぶりにモータースポーツの最高峰のひとつである世界ラリー選手権が日本で開催される
　
ラリーの面白いところは、速さだけじゃなく、決められた区間を決められた時間で走る正確さも競う部分。
　
元々、ラリーという言葉には「（無事に）帰って来る」というニュアンスが含まれる。
　
学生時代に「安全教育」の名目でラリーの動画を自動車部の人たちがいっぱい見せてくれたことを思い出した。
　
　
老舗ブランドのひとつであるサクマ式ドロップスを製造する佐久間製菓が来年の一月に廃業するという報道。
　
いくつかの原因があるけど、大きいのは原材料費の高騰
　
個人的には、緑色のサクマドロップスよりも、赤い缶のサクマ式ドロップスの方が好き。
　
100年企業にはそれなりにファン客もいるのだから遠慮しないで価格転嫁し存続してほしいな。
　
　
今日、質問していただいているのは農家さん

温室の燃料の高騰に悩んでいるのだとか。
　
我が国はあらゆる燃料を輸入に頼っているので今の円安の影響を受けない企業はあり得ない。
　
本当に自信があり、お客様のことを思うなら遠慮なく値上げして良いと思うんだけどなぁ。
　
あなたはどう思いますか？
　
　

【カカトコリのミッション』
　
良い会社を創ろうとする素晴らしい経営者の良き伴走者になる

ビジネスの入り口は集客です。

集客を入り口とした経営コンサルタント。

良い会社を創りたい良い経営者さんに寄り添います。

時々、叱るので「集客の鬼」と呼ばれています。

多くのクライアントさんから

「解かりやすく実践的で、成果に結びつく」と好評をいただいています。
　
岡山市民のソウルフード
　　　
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◆　お客様を愛しているか？
　
　
　
【イチゴ農家さんから】
　
不適切な円安の影響を受けて、価格転嫁に悩んでいるイチゴ農家さんからこんな質問が届きました。
　
ここから
　
もうすぐ、クリスマスシーズンということで、例年なら稼ぎ時なのですが、今年は温室の暖房に使う燃料の高騰で非常に経営が苦しい状態です。
燃料以外にも梱包材なども値上がりしており、卸先に価格交渉をしたいのですが、イチゴ農家は他にもあるしどうしたものかと思い悩む日々。
イチゴそのものには自信がありますが、価格交渉が上手くいくのかと心配です。
　　　　　50代　イチゴ農家　女性
　
ここまで
　
素敵な質問をありがとうございます。
　
昨日もほかの農家の方から、似たような質問をいただいたなぁ。
　
独自なこだわりの農法で、手間暇をかけて生産しているけど、不適切な円安の影響をうけて値上げしないと、生産活動を継続することができないと。
　
「イチゴそのものには自信がある」とのことですが、同業者とどこが違うんでしょう？
　
最終消費者さんからどのような評価をされているのかが気になるところ。
　
スィーツ屋さんは言ってみれば、中間業者じゃないですか。

中間業者だと考えれば、いかに安く仕入れ、いかに高く売るかが基本になりますよね。
　
ところが、スィーツ屋さんをあなたと同じように、「こだわりの生産者（製造業）」と思考の方向を変えるとどうなるでしょう？
　
数あるイチゴ農家の中から、あなたが作るイチゴを選んでいる理由があるはずなんですね。

卸先があなたのイチゴを仕入れる理由は何なのか把握していますか？
　
大きく分けると、価格か品質になると思うんですね。
　
「イチゴそのものに自信がある」「消費者から高く評価されている」のなら、生産者としては安定供給する義務がありませんか？
　
そして、供給活動を継続するために価格改定が必要なら価格改定するべきでしょう？
　
もし、あなたのイチゴが生産をやめてしまったら悲しむのはどんな人ですか？
　
クリスマスイブを楽しく過ごしたい子供たちの笑顔が見えていますか？
　
「わぁ～、おいしそうなケーキだ」「メリークリスマス！」とにぎやかに家族団らんと過ごしている声が聞こえてきませんか？
　
「ここのケーキはクリームも美味しいけど、このイチゴが最高なんだよね」なんてお父さんが子供たちに自慢してくれたらどんな感じがしますか？
　
利益は経済活動を継続するための原資です。
　
経済活動を支えているのは、お客様からの感謝と、お客様への愛情です。
　
本当にお客様（最終消費者）のことを大切に思い、愛しているのなら、値上げは必須。
　
そもそも、いくらあなたのイチゴがブレイクして大人気になったとしても、すぐに10倍とか100倍とか生産量を増やすことができない商材でしょ？
　
工業製品じゃないんだから。

今の生産量でお客様も中間業者もそしてあなた自身も幸福になれるためには何をするべきなのか？
　
答えは明らかだと思うんだけどなぁ

値上げの不安のひとつに、お客様が減るというのがありますよね。
　
ハッキリ言いましょう。

価格であっちこっちする人が客じゃなくなったら、凄いラッキーチャンス。
　
あなたのこだわりを理解してくれるお客様を開拓するための時間と予算が作れるんだから。
　
普通の仕入れ販売なら、なかなか、イヤな客を断ることができません。

あなたが作るイチゴは、世界中探しても他に無いんだから、イヤな客を断りやすい、うらやましい環境なんですよ。
　
もちろん、そのためのプロとしてのこだわりや、同業者との差別化のための努力は必要なんだけどね。
　
さらに、その努力を認知してもらう必要があります。

認知されない努力は、努力していないのと同じだから。

何から始めますか？
　
次回、12月3日の売上創造塾のセミナーは『値下げしない売り方』というメインテーマなのですが、リクエストがあれば、スムーズな値上げの方法や、成功する価格交渉のこつなんかも話すかもね。
（リクエストや質問によってセミナー内容をアレンジしますから）
　
セミナーの詳細や申し込み方法は近々、こちらのブログでもご案内しますので、お楽しみに。
　
話を戻しましょう？
　
最終消費者のことを本当に理解し、愛していますか？
　
あなたのイチゴが食べられなくなって悲しむのはどんな人たちですか？
　
愛情込めたイチゴをお届けし続けたいのならやるべきことはなんでしょう？
　
参考になりましたでしょうか？
　
どうなったかも教えてくださいネ
　
いつかどこかでお会いできることを楽しみにしています。