社員の昇給に応じられない時

   

物価高騰を受け社員から昇給の要求があった。
財務を見ると利益が出ていない。
社員の生活を守るために昇給はしたい。
財務基盤がぐらついていれば対応できない。
経営理念や経営方針、事業計画などを共有し経理情報も公開しよう。
信頼関係を構築しよう。 
  
今朝の気になった言葉
 
春闘
  
 と 

経営理念
 
「会社は公器」「三方良し」「利他の精神」「社員は家族」
などの、関西式経営理念が着目されているのだとか
 
欧米の狩猟型ビジネスと、日本の農耕型ビジネスの対比なのか?
 
欧米の短絡的な刈り取るビジネスと、日本の長期的に育てるビジネス
 
日本人の文化や遺伝子に合うのはどっちだと思いますか?
 
 
昨日から今年の春闘に関するニュースが気になる
 
エネルギー関連の値上げを受けて食料品以外でもあらゆる業種で値上げが続いている
 
大手企業は財務的にゆとりがあるところが多いが我々中小企業は頭の痛いところ。
 
今日は財務の日。

日頃から財務を直視し、経営方針や事業計画も調整しつつ経営していればあわてないんだけどなぁ。
 
 
今日は、そんな悩める中小企業の社長さんに参考になるかもしれない内容。

社員さんからの昇給の打診に対応できますか?
 
どうやって切り抜けますか?

 

【カカトコリのミッション』
 
良い会社を創ろうとする素晴らしい経営者の良き伴走者になる

 

ビジネスの入り口は集客です。

集客のゴールはファン客創り

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時々、叱るので「集客の鬼」と呼ばれています。

多くのクライアントさんから

「解かりやすく実践的で、成果に結びつく」と好評をいただいています。
 
 
ランチは美女とツーショットで
  
お腹が空いていてあっという間に食べてしまった
食べた後からメニューを写メしました(笑

 


◆ 社員の昇給に応じられない時
 
 
 
【賃上げの要請があった】
 
思うように利益が出ていない社長さんからこんな質問が届きました。
 
ここから
 
新年度を前に、中途入社の社員さんから昇給してほしいと賃上げの要求が来ました。
自分自身もプライベートな買い物をする時には、色々な場面で値上げに遭遇しますし、労働者の権利として当然のことだとは認識しています。
ところが、仕入れ価格の上昇や販売管理費の増加で思うように利益が出ていません。
このような場合、カカトコリ先生ならどのような手を打ちますか?
     50代 小売業経営 男性

ここまで

素敵な質問をありがとうございます。
 
似たような経験あります。

あなたのお気持ち、悩み、すごくよく解ります。

ちょうど全国展開に乗り出したころのことでした。
 
中途採用で、製造業の経験のある社員さんが入社してくれました。
 
岡山の水島と言いう地区にある、某自動車メーカーの下請け工場に勤務していたそうです。

採用試験の時にいろいろと話を聞いていたのと、過去の学びがリンクし予感がしました。

(毎年、定期昇給を希望してくるだろうな)と心の中で。

理由は簡単。

前職の時には「組合があった」と言っていたので。

もちろん、組合活動は労働者の正当な活動なので、むしろ大歓迎。

とは、言うものの、全国展開に向けて社員数を増やそうとしていた時期なので台所事情が許してくれない。
 
特に、製造業と営業メインの仕事では、新入社員が利益を上げ始めるのはタイムラグがある。
 
どうするべ?
 
実は予感がした時点で、自分でもタイムレコーダーを押すことにしていた。
 
経営者なので残業代が出るわけではないが、実際に自分が働いている時間を把握してみたくもあったから。
 
実際に昇給を希望している山本さん(仮名:以下同じ)と時給に換算し比べてみた。

いくらの違いだと思いますか?
 
役員報酬÷実際の労働時間

山本さんのお給料(固定給+諸々の手当て)÷実際の労働時間

感覚では予想していたけど、実際の数値化してみて唖然としたことが蘇ります。

その差は
 
なんと
 
わずか

30円弱

将来に希望を見いだせなかったのか、山本さんはその後、大手日用雑貨の代理店とし独立し、その後、大手家電販売店で店員さんになった。(その後は音信不通)
 


【社長の給料はなぜ高いのか】
 
雇用保険も無ければ、労災もありません。
万が一に備え、民間の保険に入る必要があります。
 
それに、突発的な出来事が発生した時には、金融機関からの融資が下りるまでつなぎの資金をプールしておく必要があります。
 
などと、説明していたのですが、この山本さん賃上げ事件で一つ学びました。

社員が夢を持てるお給料にしておく必要もあるのだと。
 
さらに、その後、大きな事件があり、社長の個人資産をしっかり蓄えておかなければならない状況になったんだけど、今回のコンテンツには直接関係ないので割愛します。
 
 

【搾取ではなく分配機関】

経営者は労働者を搾取している
 
と、いう思想信条が一世を風靡した時期がありました。
 
特に70年から50年前の昭和の時代に。
 
色々な思想信条があるのは当然ですが、カカトコリさん自身は本当の平等とは、頑張った人が頑張っただけ報われることだと思っています。
 
山本さんが在籍していたころの年度末ボーナスは、頑張れば社長の年収の何倍も持って帰ることができるように人事評価の基準になる計算式を作っていました。
 
頑張らなくてもそれなりに昇給する制度と、プロ野球のスター選手と監督のように、活躍する人が正当に評価されるしくみ。

社員さんのモチベーションが上がるのはどっちでしょうか?

 

【オープンブックとオープンルール】
 
オープンブックとは会社の経理情報(決算書、月次試算表、金銭出納帳など)を公開することです。
 
Book には決算書という意味があるのはご存知ですよね?
 
ちなみに、run には会社を経営するという意味があります

一時期、上場企業に外資が入り出したころに、役員報酬を増やすにはbookの内容を良くすればいいんだなと曲解したアホたちが自社のビジネスそのものに投資すべきなのに、他社の株や不動産に投資した時期がありましたよね。

海外の不動産や起業を買い漁っていたあの大手企業さんたち、今はどうなってんだろう?
国内基準で見ないで、国際基準で見ると面白いよ。
 
当時から「儲けるためには親殺しでもなんでもやるんかい!(怒)」と感じていました。
 
民法には「企業は利益を追求する集団」と書かれていたと記憶するのですが、前提条件がありますよね。

合法である、という。

では、合法だけで良いのでしょうか?
 
自社のビジネスはなにで、得た利益でどんなことをしたいのか?
 
そのために必要な、人、物、金はどうするのか?
 
一緒に働いてくれる人のことをどのように考え、どのように報いのか?

そのような考えから生まれたのが、拙著『小さな会社のオープンルール経営のススメ』(同友館)なのです。

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仕事のやりがいは、お給料ももちろん大切なのですが、社員さんの人生に大きく影響する会社の将来がどうなるのかにも関係すると思うんですね。

ぜひ、あなたが目指している将来像や企業のあり方を社員さんと話し合ってみてはいかがでしょうか?

そして、ひとりでできることは高が知れています。

社員さんに協力してもらえるからこそ、夢に近づくことができるんだということも真剣に考えてみませんか?
 
参考になりましたでしょうか?
 
素晴らしい質問をありがとうございました。
 
どうなったかも教えてくださいネ

いつかどこかでお会いできることを楽しみにしています。


【過去セミナー参加者の声】
  

【昨日の出来たこと&嬉しかったこと】
 
靴の日、ということで、最近出番が少ない革靴をメンテナンス
   
定期的にメンテナンスしないと、革が痛む
 
散歩中に近所で春を見つけた
  
 
美女と面談
カカトコリ流マーケティング
『売れるからくり』の概略を説明
暗記してほしいな
 




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